坂大進税理士事務所

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所長のつぶやき

日々感じたことを書いてみました。

10/6(土) たかが現金勘定、されど現金勘定

 上場企業や金融機関ならいざ知らず、中小零細企業の多くは、日々の現金残高を一円まで、しかも金種まで完全に管理出来ている会社は非常に少ないのではないかと思います。

 もったいないですね。

 少し厳しい発言をお許しいただけるのなら、「現金も合わせない、いいかげんな経営をしているから、会社がいつまでも伸びないのです。」
 昨日の残高があって、それに今日の入金と出金を記録し、今日の残高を計算する。

 その計算した残高と実際の現生の残高を確認する。

 たった、これだけのことです。
 ところがこれが出来ないのです。

 能力が足りないから出来ないのではありません。

 誰でも出来ることを、毎日継続しようとする意識が足りないのです。
 あたりまえのことを、あたりまえにすることが出来ないのです。
 あたりまえのことを、あたりまえにすることが、如何に難しいか、その理由は、明らかです。

 理解と行動の選択は別のものなのですね。理解と行動の選択の間には、とてつもない壁があるのです。

 私たち、凡人は、理解した、つまり、分かったということで、もうできたような気になってしまうのですね。

 現金管理の実践には、計り知れないパワーがあります。

 現金が毎日きっちりと合わせられると、たとえば、経営者として身に付けるべき資質が、自然と身に付いてくるのです。

 現金管理ができるようになることは、「毎日現金がきっちりとあっている」という状態を現実のものとする効果がありますが、実は、それだけではないのです。

………  ………  ………  ……… 

 たとえば、階段があるとします。
一段上っても何も変化しません。

二段上がっても変わりません。 

 ところが、三段目を上がると、今まで見えなかった、壁の向こうが見えるようになる。
 別の世界が目の前に開けるのです。

 階段を上るという事により、目の前の階段とは違う世界、壁の向こうの世界が開けるのです。

 たかが現金管理なのですが、その実践をした人にしかわからない、別の世界が開けるのです。
 開けてくる世界は、人それぞれ異なります。

 現金管理を完璧に実践することが、あなたにどのような新しい世界を開いてくれるのか。試してみる価値が、十分にあると思いませんか。

 実は、この瞬間の感激を共有できること。それが、私の仕事の醍醐味でもあるのです。

9/26(水) 鏡

 私は、開業して17年になりますが多くの失敗をしてきました。特に失敗を繰り返したのはスタッフの扱いでした。何人もの人が辞めていきました。
 私は、若い頃から仕事を完璧に仕上げないと気が済まない質でした。スタッフがやった仕事もチェックしないと気が済まなく、思った通りに出来ないと気に入りません。仕事を任せるといいながら、任せきれていませんでした。所長である私が全て決めスタッフに指示するやりかたです。
 どうしても経営が上意下達になっていき、権限を振りかざし命令し、仕事を任せず、指示ばかりしてスタッフが失敗すると叱責していました。しだいにスタッフは、私の顔色を伺い常に萎縮しながら仕事をしていました。
 こんなことを繰り返しても、どうして自分の所には、能力のない者ばかり残り、優秀な人材が残らないのか、と女房に愚痴をこぼしている自分がいました。そして、いつの間にか人間であるスタッフがロボットになっていることに気が付きました。それでもこうなった原因は、全てスタッフにあると思っていました。
 しかし、間違っているのは、全て所長である私でした。全く自分自身が見えていなかったのです。当たり前の話ですが、自分に対して好意を抱く人には、好意を持って返してきます。逆の事をすればお互い嫌う様になっていきます。スタッフに話をしても、尊敬と信頼関係のない所長にどうして心を開いてくれるでしょうか。話をすればするほど離れていきます。
 まず、私自ら素直な心で信頼して接して行かなければならなかったのです。
 そうすれば、必ず素直な心で返って来ると思います。今までのスタッフの考え方、行動は、全て所長である私が映し出されたものでした。
 失われた尊敬と信頼関係を回復することは、あまりにも大変なことですが一つ一つ丁寧に積み上げていく他ありません。
 TKC飯塚毅名誉会長は「企業は、経営者の器以上には大きくならない」と言いました。
 立派な経営をしていく為には、私自身の考え方を、哲学を磨くしかないと思う今日この頃です。日々の生活において意識して行いつつ、いつか無意識に出来る様になりたいものです。

5/18(金) もったいない。

一見すると無駄な作業に思いがちな「帳面書き」。取られる税金に何で手間暇かけて、金かけなければならなんいんだょ〜。 これって多くの経営者の本音ではないでしょうか。しかし「帳面書き」をして初めて気づく自分の経営。方向性が、ヒントが見えてきます。当に「宝の山」です。
 基本を抜きにして着実な発展は望めないのではないでしょうか。「帳面書き」は税務署の為にするのではありません。会社の破産、倒産を防止するという本来の目的があることは、案外知られていません。
 自分の気持ち一つでお金をかけなくても出来ることを、ぶちゃらない(捨てない)でもらいたいと願わずにいられません。
 追伸
 自ら記帳するという意味で「帳面書き」と書きましたが、当事務所ではコンピュータ処理をお勧めしています。

5/15(火) 裸の王様

 当事務所は、開業以来決算が終わるとお客様から事務所に来て頂きます。毎月の巡回監査は出向いていくのですが、決算は集大成なので2時間ほどかけて説明をします。
 以前は半強制的に来所して頂いたのですが、中にはあまり気の進まないお客様もいらっしゃいました。「所長のお小言は聞きたくない。」、「あの程度の話だったら聞かなくてもいいなぁ〜。」等々。愕然とすることも多々ありました。
 それでもその当時は、正義感に燃えお客様のためにやっているのだ。一刻も早く改善しないとダメなんだという思いが強かったようです。被害者意識を持たせる否定的な話し方、成長を見守る忍耐強さに欠けていたようです。本当にごめんなさい。
 今は、希望者のみ実施していますが、一つでも、二つでも持って帰られる話を心がけています。今まで苦痛の話を我慢して聞いてくれたお客様には、ただただ頭が下がります。釈尊の教えに「諸法無我」と言う言葉があります。全て関わりの中で日々生かされているとチョビット感じる今日この頃です。
 これって、ただ単に歳を取っただけでしょうか?。