コロナ禍からの脱却
辛丑(かのとうし)の新年を迎えました。この干支のように辛い苦しみの後には大きな希望が芽吹く年になるでしょうか。コロナ禍が長期化し多くの企業が苦境に立たされていますが、そこから脱却し、明るく希望に満ちた年となるよう祈願します。
今年の大河ドラマ「青天を衝け」は、日本資本主義の父と呼ばれた「渋沢栄一」の物語です。彼は、明治から昭和にかけ、500の会社の設立に関わり、さらには600の社会事業にも関わっております。まさに日本の資本主義を創った人物です。奇しくも、経済が模索状態である今だからこそ、彼の功績に学ぶべきものがあるのではないでしょうか。
是非、渋沢栄一に関する書籍を一冊でも読んでみてください。
今年の天気は異常気象?
6月末に博多へ急遽行くことになりました。利便性を考慮して新幹線にて往復いたしました。
早朝出発、日帰りの予定で切符の手配をし、途中豪雨があったものの無事帰って来ることができました。 名古屋から博多まで、片道約3時間30分程度の所要時間です。名古屋駅の構内放送では、特急「飛騨」が集中豪雨による土砂災害のため下呂にて折り返し運転の案内が聞こえ、「高山へ行くのは大変だな」と一瞬頭の中にその思いが湧きました。
東海道新幹線は順調に進み、「新大阪」から山陽新幹線となり岡山までは順調でした。天気予報では、九州は雨という予報であったものの傘を持参しているから特に問題なしと思っていました。ところが乗車していた列車が次第に速度を落とし「東広島」で停車してしまいました。
原因は、山口県・広島県の局地的集中豪雨により在来線はストップしており、新幹線も安全確保のため速度を落として徐行運転し、その結果およそ1時間遅延し博多に到着しました。博多の天候は曇りで、結局傘を広げる必要はありませんでした。
その後、要件を済まして帰路に就きました。博多からはダイヤ通り定時発の新幹線にて乗車しましたが、やはり山口・広島間では、滝のように降る雨の中新幹線は徐行もなく進行しました。この時恐怖心は全然感じなかったものの改めて日本の技術のすばらしさを痛感しました。
近頃、西日本や岐阜県・北陸では集中豪雨、かたや「関東甲信越では梅雨明けした模様」という不思議な気象現象が続いています。人間は自然に対し無力ではあるが、その自然破壊を進めているのは人間であることは間違いの無い事実です。
(2018.07.03)
スポーツマンシップと勝利至上主義
元来スポーツ自体、試合の結果としての勝者と敗者が明確になるケースが多いものです。格闘技であるボクシングにしてもルールが存在し、違反した場合には審判(レフェリー)がその裁定を行い、その結果として勝敗が決定します。
冬季(ピョンチャン)オリンピックでは、ロシアは国家代表ではなく個人参加という形での参加であったことは記憶に新しいところです。その原因は、ドーピングによる不正であったことは衆知の事実です。この根底にも国威のための成績優先という論理が働いていました。
リーグ戦などでは対戦チームのキーマンに対し積極果敢に挑む姿は称賛されるのが常ですが、「勝つためには何をしても良い」、「要の選手を削れ」というようなフェアプレー無視の試合では、観客を魅了するような感動は与えられず、逆に不快感をもたらしてしまいます。
6月には、サッカーワールドカップロシア大会が開催され、日本代表選手の活躍が大いに期待されます。あの2011年、日本代表女子サッカーチームのワールドカップ優勝の感動を期待しながら睡眠不足の6月になりそうです。(2018.6.1)
平成30年5月1日
昭和から平成に代わった時は、不思議な体験でした。一般的な次の元号の予測は、M(明治)、T(大正)、S(昭和)、H(平成)以外のアルファベットになることは確実のようです。ところで最近の履歴書等の書類の日付を見ると、和暦のもの西暦のものが混在しています。若者には、西暦の方が身近となっているのでしょうか?
肝心のカレンダー業界は、非常事態となっています。理由は4月30日が退位の式典、翌5月1日は即位の日となり、両日とも休日になるかどうか確定的ではないということです。不確定な休日を現在の時点で入れてしまうのは問題があるということです。しかしながら、これから秋になるまでには来年のカレンダーを製作しないと受注が間に合わない、というので各社苦肉の対策をしているようです。
個人的に、和暦は日本独自の文化の一部といえるので継続するのが当然のことと考えます。 (H.30.5.7)
桜の開花と春の行事
3月下旬から4月上旬というのは、学生たちは卒業・入学の重大行事があり、社会人は転勤・新入社員の入社など新しい生活環境に変わり、こちらも当の本人には、重大行事です。このように人間社会が慌ただしくなっている中、桜の花というのは、日本人に何か安らぎを与えているようです。
4月となり新年度が始まりました。今年は中小企業にとって「事業承継」が重要な問題となっていることはご存知だと思います。予算成立と同時に平成30年度税制改正案は、「平成30年度税制改正」となりました。今回の税制改正の目玉は、何といっても「事業承継税制」です。今後5年間のうちに認定支援機関の指導のもと「事業承継計画」の承認が認められれば、事業承継税制の優遇を受けることが出来、後継者への対策が円滑に行われます。
中小企業の経営者にとって、頭の痛かった事業承継問題の一部を国や県が支援の手を差し延べ、中小企業に対して事業の継続や雇用継続の施策を準備していきます。このチャンスを上手く活用し、更なるイノベーションを成し遂げてステップアップしたいものです。
弊事務所も、全力を挙げて皆様を支援して参ります。お気軽に何なりとご相談ください。(2018.4.2)
立春 2018
如月(2月)が始まりました。節分の翌日は立春となり、暦の上では春ということです。我々にとっては、確定申告という繁忙期の始まりです。
近年スーパーマーケットやコンビニエンスストアに行くと、節分用の恵方巻を必ず販売しています。今年の恵方は、南南西(24方位では、丙:ひのえ)の方角となり、名古屋では大須観音が中心となり、笠寺観音が恵方に当たります。節分の夜に、恵方に向かって願い事を思い浮かべながら丸かじりし、言葉を発せずに最後まで一気に食べきると願い事がかなうと言われているようです(所説あるようですが)。その風潮に乗ってみるのも季節感を味わうという点でいいのかもしれません。この恵方巻にしろ、バレンタイデーのチョコレート等のように、近年はメーカーや販売業者のコマーシャリズムとともに、現在の日本の生活が回ってきているようです。
節分というと、鰯の頭を柊に刺して玄関先に飾り、夜になるとお父さんが鬼の面をつけ鬼に向かって「鬼は外、福は内」と大豆の炒った豆まきを行い、歳の数だけまいた豆を食べたものでした。
今年は例年になく寒気が居座り、雪が降り積もった翌朝が大変です。インフルエンザも流行しているようですので、体調管理は万全に事業は資金管理をしっかり行いましょう。
また、税制改正大綱にもありますように、「事業承継」にも積極的にご支援いたします。気軽にご相談ください。早く暖かい本当の春が待ち遠しいですね。(2018.02.02)
2017年師走の風景(虚と実)
企業の不正発覚は、内部告発に起因するものと推測できます。このような企業の不正が原因で、一般のユーザーや原材料として信頼して使用(利用)していた企業への責任はどうなるのでしょうか? 不始末を起こした企業は、“トカゲのしっぽ切り“の如く代表取締役や携わった役職者の処分で終わろうとする姿勢がありそうです。
これまでのところ、取引先やユーザーからの提訴はありませんが責任の重大性について真摯に受け止め、全社一丸となり徹底した原因解明と今後の対策を明らかにし、これまでの間接的な損害についても、納得のいく解決策を早急に打出し信頼回復を行って欲しいものです。
作業優先・コスト削減という利益優先の企業体質と、責任者の地位や立場の保身から企業ぐるみの「虚(うそ)」がまかり通り、社会性のある企業が真実「実(まこと)」を偽り企業活動してきたのは、大企業の驕(おご)り以外の何物でもないと思います。中小企業がこのような事態に直面すれば、破綻は避けられません。
先月ご紹介した「琥珀の夢」は、サントリーの鳥井信治郎氏の母親の信心深さ、本人のそのおしえを一生守り、後継者達も同様に人を大切にし、事業(会社を取巻く関係者達)をも巻き込み、社員とともに本業を中心に、可能性・将来性のある分野への進出。また、文化事業の発展のため財団を設立し、後援活動を積極的に行った経緯は素晴らしいことです。
不祥事を起こしたこれらの企業とサントリーの「経営理念」はどうであったかは、今後確認し改めて報告いたします。(2017.12.6)
秋探し ・ ・ ・
衆議院議員選挙も終わり、第4次安倍内閣の組閣も完了しました。この後は予算審議を経て、平成30年度の税制改正が決定する「税制改正大綱」が気になる時期です。
先日、待合せより少し早めについたので「読書の秋」を実行しようと「愛知芸術文化センター」に向かう途中、「オアシス21」でアニメのコスプレ大集団に遭遇しました。
そういえばもうすぐハロウィンだと気付き、もう20年以上前に巨大カボチャをナイフでお化けに飾った記憶がよみがえってきました。当時はじめてハロウィンという言葉を知り、映画「ET」では、シーツを被ったETを連れてお菓子をもらいに歩いていたシーンがよみがえり、また日本人留学生が銃で撃たれたニュースの記憶も思い出されました。
海外のとりわけ、欧米のイベントがすっかり日本の年間行事に定着したものを挙げてみると、バレンタインデー、エイプリルフール、ハロウィン、クリスマス等が思い浮かびます。
この例は、明治維新以降の西洋化政策の影響がいまだに続いており、かつては仏教とともにインド、中国の影響が日本の文化と融合し、今では我が国の歳時記として定着していることから、これらの行事も日本の年中行事となりそうですね。
現在は交通事情も発達し、「鉄腕アトム」や「スターウォーズ」等のアニメやSF映画の世界が現実化し、近々、海外旅行もロケット の時代がすぐにでも実現しそうです。一方、工業化・近代化とは逆に、安心安全な農業を目指す人々も徐々に増加していることも面白い現象だといえます。このように世の中の動き、現象をよく観察すれば新たな気づき・発見があり、経営者は常に自己研鑽しアンテナを張ってこれらを見逃さないように留意してください。
蛇足ですが、この時「琥珀の夢 小説鳥井信治郎」(伊集院静)を読んでいましたが是非一度読んでみてください。(2017.11.02)
天高く馬肥える ・ ・ ・
しかし、今月は何といっても衆議院議員の解散と選挙の行方が一番の話題でしょう。自民・公明の与党対小池百合子率いる希望の党、分裂後の民進等その他野党の選挙戦での結果が注目されるところです。
現在、国政への国民の不満は、安倍首相の国会答弁の回避・与党の横暴な解散劇・加えて野党各党の不甲斐なさも含め、選挙への関心(争点)が不明確な点ではないでしょうか?
税理士の観点からは、中小企業の景気情勢と消費税(軽減税率適用の)増税実施が気がかりです。前年より今年度の企業の景気は、政府の見解や景気指標とは若干異なっており増税の実施(軽減税率適用による小規模事業者の負担増加)は、国内景気の悪化を招く恐れがある現状だと感じております。
また既に再来年10月の消費税増税予定の原資が、自民党の政策では使途を変更し新たな教育の無償化はじめとした政策目的となり、財政の健全化は先延ばしとなりそうです。
このため2025年に団塊の世代を中心とした高齢者の割合がピークを迎え、これに伴う医療・介護費用の増大への心配から、消費に回さず貯蓄にとどまり、その結果として国内景気は改善のきざしが見えず、心配な状況が懸念されます。高齢者人口の増加は、労働力不足・財政負担の増加傾向を招き、ロボット等の労働力が人間に変われるか、AI(人工知能)による効率作業が一般化されイノベーションがなされるまで、まだまだ景気については予断を許さない状況です。(2017.10・06)
恐ろしきもの
8月29日早朝の北朝鮮のミサイル発射が、極東アジアにおいて国際的な重要な軍事・政治的な問題として浮き彫りになったのと同時に、新たな「恐ろしきもの」となりました。日本をめぐる国際情勢が複雑になり、我が国の誠意がまともに通じない隣国等が多いのは、過去の日本の帝国主義や世界大戦の影響のせいなのでしょうか? この戦後処理の対応は、ドイツやイタリアと大きく違っていると思います。
ところで、一方的に我が国の排他的経済水域にミサイルを落下させ、領空侵犯する軍事行動は、断じて許されざる行為です。このような状況が続けば、ともすれば戦争という最悪の事態にもなりかねません。そこで、国際世論に基づき「国連の制裁決議」の効力をさらに強化し、強制力ある「制裁決議」が期待されるところですが、中国、ロシアの拒否権行使が妨げとなりそうです。
我が国の国民経済的な観点からすれば、国防費の増大は軍需産業にはメリットがありますが、憲法9条の精神からすれば望ましい日本の姿とはいえません。まして予算増加に対する財源確保にも大きな影響が出てきます。
北朝鮮をこのまま野放しにしておけば、戦争への火種が燻り続け、「駄々っ子のおねだり外交」がまかり通ってしまいます。国連自体の組織運営の見直しが必要ではと改めて考えてしまいます。
(2017年9月1日)
迷走台風のあとに
奄美地方など各地に記録的な大雨をもたらし、発生から温帯低気圧に変わるまで18日と18時間という観測史上3番目の「長寿台風」とのことです。ところが、台風一過の秋晴れではなく、熱中症予防の注意報が出され、立秋を過ぎましたが真夏の日差しと暑さが続く予報です。
この長寿で迷走した理由の一つが、日本付近の海水温が大きく影響しているようです。海水温が高いと、台風は衰えるどころか上昇気流が活発化しさらに大きくなり、場合によっては大きな災害をもたらします。 近年、温帯地域ではこうしたスーパーハリケーンの発生が増加しつつあります。
地球温暖化対策として、排ガス等の規制(「京都議定書」、それに続く「パリ協定」)が提唱されていますが大国がこれを無視しており、さらにドイツ自動車業界のカルテルとでもいうべきディーゼル車の不正は目に余る事態です。トヨタとマツダは、アメリカ生産を手始めとし、将来のEV開発のための資本提携という自動 車業界再編の序章が始まろうとしています。(2017.08・09)
7月なのに5月病!?
会社の魅力により「この会社で働きたい。」と入社した社員(従業員)は、仕事でも早く会社の戦力に成りたいと努力していることと思います。しかし、先輩や上司の指導のもと空回りすることがあるかと思います。この空回りに対する指導で怒鳴られたと感じる人もいれば、指導を受けたと素直にとる人もあり、それぞれ受け取り方は様々だということです。以前は、2か月目にゴールデンウィークという大型連休があり、その休みの間に理想と現実のギャップや、会社勤めによる朝から規則正しい生活環境の変化が原因の精神的なアンバランスから5月病に陥る傾向がありました。
皆さんの中に、希望通りの会社に就職し、やりがいのある仕事ができ、給料も待遇も申し分のない状況は、入社当初からありましたか? もしそのような環境で働いている方がいればその人は、非常にラッキーな人だと思います。このような人には「人生は、楽しくてしょうがない。」かもしれません。しかしながら半数以上の方は、「第一志望がだめで、第二・第三志望あるいは就職できればどの会社でも構わない。」という状況かもしれません。ここに理想と現実のギャップが起こります。この状況は、既にこれまでの人生で経験していることと同じだと思います。
即ち、この世に生まれて以来学生時代まで、生活環境の変わり目を何度か経験しています。今一度この時期の事を振り返ってみて下さい。その時、力を与えてくれた人(物、やる気を起こす要素)が誰だったか?
私の提案は、まず社内で悩みを真剣に聞いてくれる人を見つけることです。それが上司であればあなたの一番の相談相手となるでしょう。また先輩社員として相談された場合、どのようにして乗り越えて来たのか、後輩や部下達の頼もしい相談相手となって下さい。
(2017.7.5)
梅雨の頃
景気を左右する一つが気候であることは衆知の事実です。暑いときは涼しい服装や冷たい飲食物が好まれ、夏物商品は、冷夏であれば苦戦し逆に厳しい暑さが到来すると活気づきます。
これから梅雨入りを迎え、うっとうしい時期がしばらく続きます。私事ですが家庭菜園で、ジャガイモ、玉葱、きゅうり、なす、ピーマン等の野菜を栽培しその収穫を楽しみにしております。今年で2年目となりますが、なかなか思い通りの収穫とはいきません。特に梅雨入り前は、晴天が続き乾燥する時期なので苗の状態が気になり、水をかける時期に注意しております。
テレビの野菜栽培の番組をみると道具類がたくさん出ており、特に寒い時期のマルチ、虫よけの防虫ネット等の便利な用具がありますが、わずかばかりの家庭菜園では適宜な量さえあれば用済みで、残りは次回の使用までしばらく出番無しとなっています。とはいえプランターでは少なすぎ、土づくりと雑草に対し悪戦苦闘しております。
特に草取りはたいへんで、苗の近くに生えているものはすぐに取るように気を使います。家庭菜園を始めたら、自然の有難さを痛感しています。乾燥時期には雨の有難さが身に染み、仕事では雨は嫌だと思っていたのが雨も時には無いと困ることもあります。個人的には夜にお湿り程度の雨がふり、朝には晴れると今日は気持ちのいい日だと感じます。
天候や気温も極端な状況は無いほうがいいのですが、やはり暑いときは暑く、寒いときには寒く、梅雨時にはある程度の雨は農業にも、真夏の都市部の給水源の確保としても必要です。温暖化対策の「パリ協定」をトランプ大統領が脱退したことは世界の環境政策に大きな影響を及ぼすことになりそうです。(2017.6.6)
5月の風
ところが一方では、地球温暖化の影響も徐々に実感するようになってきました。特に温帯地域の気候は、春の嵐(爆弾低気圧)や局地的な豪雨、熱帯夜の増加さらにスーパー台風の襲来といった極端な気象現象が現れています。このような自然環境の変化の中、人間の世の中はアメリカ、ロシア、中国、中東諸国、北朝鮮、さらにEC加盟国、離脱する英国、敵対するISやテロ組織の動向から目が離せません。
日本では、難民受入れには消極的と報じられています。理由は、極東の島国であり、言語の習得が難しく、社会的制度も未整備であるためです。今、日本人の人口は減少し少子高齢化社会が長く続く予測も出ております。人口減少問題は、経済的には、生産手段と消費の変化として現れています。すなわち、多品種少量生産さらには省力化・効率化、商品の個性化が進みます。顕著な例として、AIや自動運転技術は注目すべきです。
約40年前、「自動翻訳機が出来上がり、他国の言語の習得が不要となり、外国人が日本語を話し、日本人が外国語を流暢に話す社会が来る」と言われたことを思い出します。日本を訪れる難民たちが日本語を流暢に話す状況に親密感を覚え、さらに本人と同じ音声での自動翻訳機であれば難民受入れも進み、社会的な受け入れ政策と所得倍増政策(実行不可能性は極めて困難)が可能となれば安心できる社会が少し見えてくるのではないでしょうか?
南北問題の根底にある貧富の差が、世界の政情の不安定要素の一つであることは事実であり、生活環境の乱れ(自然現象の猛威)も不安定要素の他の一つといえるのではないでしょうか?
日本では、「五月晴れ」という言葉から、明るいさわやかなイメージを思い浮かべます。子供達の無邪気な心が世界のすべての人々に広がり、平和で穏やかな日々を暮らす社会が現実となる日を早く見たいものです。(2017.5.8)
春の兆し
2年ほど前に、シデコブシとシモクレンの花が咲き乱れる様を期待して植えたものの、ヒヨドリ等の
野鳥が来訪し、花が咲く前に花芽を食べつくしみすぼらしい残骸の花が咲いております。
食べられた花を観察すると、とりわけ赤や色の濃い赤紫の花が咲く樹木の花芽を好んでいるようです。この時期は、野鳥の餌となるものがなく、蜜のある柔らかな赤や赤紫の蕾を食べていますが、不思議に白系統の花には見向きもしない様です。
庭に メジロのような可愛い野鳥が来れば大歓迎ですが、うるさくて大きめで大胆なヒヨドリらの野鳥が来ると、その被害は大きくなりこの時期だけでなく1年中頭を悩ましております。花の開花と野鳥の来訪は春の訪れを感じさせる自然の兆しとしてありがたいことですが、花や野菜の被害には何かしらの対抗策を講じたいと考えています。(2017年4月)
確定申告とマイナンバー
平成27年に各個人及び各法人に通知されたマイナンバー(個人番号)が、この平成28年分のその確定申告から本格的に実施され、ようやく一般の納税者も体感されたことと思います。昨年末の年末調整そして、確定申告においても、必ずマイナンバーの記載が法令により義務となっております。
実際、平成28年1月の償却資産税申告が最初に実施され、本年1月の法定調書合計表、給与支払報告書などに「国民総背番号制」ともいうべきマイナンバー制度が要請され、原則として国民並びに日本国内から発生する所得のある人全てにその義務の履行を要請されることとなりました。
前述の償却資産申告書では、地方公共団体側ではかなり強硬に記載するよう我々税理士等に要請しておりました。さらに個人の準確定申告(所得のある方の死亡までの確定申告)、保険金の受取時、あるいは証券会社等から提出依頼があり、困惑された皆様もあったものと推察されます。
この制度は、税・社会保障・災害対策において個人の確認する上で、国税庁、年金事務所、地方公共団体、金融機関等が利用して円滑な行政施策を行うことを目的としています。給与所得者や不動産所得のある者の中には、提出拒絶をされる関与先の関係者が若干いらっしゃいましたが、この制度は、義務であることは最初にお伝えした通りです。
反対に、マイナンバーに関する安全管理措置は、特定個人情報として通常の個人情報以上に厳しく制限されております。取り扱う事業者は、当然に慎重に対処すべき情報ですので求められればその取扱い方針を皆様にお知らせする義務があります。
ともあれ、今確定申告という繁忙期が我々税理士事務所を襲っております。ご理解をお願いいたします。(2017.3月)
2017年の世界経済はどうなる?
すでにEU脱退を目指す英国とともに、自国利益優先の保護主義政策中心の国際関係を押し通す見込みです。この両国は、自由貿易をも否定していく可能性がありそうです。
2月10日に、急遽安倍首相が、主要閣僚とともにトランプ大統領と会談予定が報道されました。 この会談の結果には、注目すべきポイントが現れるものと思われます。 「日本は為替操作を行い、不均衡貿易を助長している。」と報道されましたが、むしろ中国元は変動相場制に移行せず、実際に為替操作を行い、輸出増加政策を推し進めているのが現状です。
世界の情勢は、米英、EU、ロシア、中国・インド等のアジア諸国、さらに難民問題のシリア等の中東諸国の抱える問題が山積となっています。 このように国際的な懸案は、意見が割れて結論がなかなかでない状況です。この中で、日本の立場はかなり難しくなっています。今後も注視する必要があります。
一方国内に目を向ければ、給与は横ばいで好景気とはいえず、少子高齢化社会が続き中小企業の経営はかなり難しくなっております。ブラック企業のバッシング等も顕在化しました。
2017年の中小企業の経営者の皆様方は、脚下照顧つまり自分の足元をよく見極め、弱み強みを確認し、社会(社員等の利害関係者)に必要とされる会社となるよう常に努力を続けることが重要です。(2017.2.1)
経営者の条件(1)~創業期~
事業を始めるのに何が必要かを皆様初心に帰って考えてみてください。
以下の項目が浮かび上がって来ると思います。
何時から行うのか ・・・定款の「会計期間」等
何処で開始するのか ・・・「本店所在地」 (自宅、借家、借地)
誰が行うのか ・・・「出資者」 株主、経営者 資本金
何を事業(会社)として行うか ・・・「事業目的」 定款に謳います
何故行うのか ・・・「会社(事業)の経営理念」
どの様に(経験・ノウハウ) ・・・「事業性」: 「自社の強み、得意分野等」
すなわち5W1Hということになります。この場合、事業を始める創業者はこれまでの経験若しくは、
新たな知識、ノウハウ、手段・手法をもって当面の自身の生活が出来る貯えを踏まえて、事業規模の拡大をしなければ、初期投資の回収ができません。
つまり創業期では、売上増加が必須条件となります。ただし売上げるだけでは次に繋がりません。その代金を回収し、新たなお客様に営業を行い納品・回収を継続していくことになります。その為には、営業力の強化、売上代金(売掛金)の早期回収を行い、経費の支払いを継続しなければなりません。
営業力の強化とは、商品力(自社製品の他社からの優位性)があるかないかが重要です。いいものをお値打ち感をお客様にもってもらえる商品・サービスがあれば、徐々に売上は増加します。
営業した商品代金の回収については、現金回収出来れば最高ですが、特に手形回収の場合資金繰り計画を行う必要が出てきます。入金が遅れれば資金繰りが苦しくなり、借入金手配等を行い資金の需要に対し準備しなければなりません。
即ち、キャシュフロー重視の経営が必要となります。会社の創業期だけでなく、キャッシュフロー重視の経営を経営者は心がける必要があります。 この特効薬は、①「売上高の増加」②「原価率の削減」③「無駄な経費の削減」に注意し、常に利益がでる企業体質を心がけ、内部資本の充実を図り、自己資本比率を徐々に挙げていくことに努力しなければなりません。この時期では「創業計画」と「資金計画」が重要です。(2016.10.3)
如月(2月)が始まりました。節分の翌日は立春となり、暦の上では春ということです。我々にとっては、確定申告という繁忙期の始まりです。
近年スーパーマーケットやコンビニエンスストアに行くと、節分用の恵方巻を必ず販売しています。今年の恵方は、南南西(24方位では、丙:ひのえ)の方角となり、名古屋では大須観音が中心となり、笠寺観音が恵方に当たります。節分の夜に、恵方に向かって願い事を思い浮かべながら丸かじりし、言葉を発せずに最後まで一気に食べきると願い事がかなうと言われているようです(所説あるようですが)。その風潮に乗ってみるのも季節感を味わうという点でいいのかもしれません。この恵方巻にしろ、バレンタイデーのチョコレート等のように、近年はメーカーや販売業者のコマーシャリズムとともに、現在の日本の生活が回ってきているようです。
節分というと、鰯の頭を柊に刺して玄関先に飾り、夜になるとお父さんが鬼の面をつけ鬼に向かって「鬼は外、福は内」と大豆の炒った豆まきを行い、歳の数だけまいた豆を食べたものでした。
今年は例年になく寒気が居座り、雪が降り積もった翌朝が大変です。インフルエンザも流行しているようですので、体調管理は万全に事業は資金管理をしっかり行いましょう。
また、税制改正大綱にもありますように、「事業承継」にも積極的にご支援いたします。気軽にご相談ください。早く暖かい本当の春が待ち遠しいですね。(2018.02.02)
ビートルズ来日50年
1966年6月29日、ビートルズが羽田空港に降り立ちました。当時中学1年生の私はまだ熱狂的なファンではなく、クラスの女の子達が雑誌を教室で広げ、ポールがいいとかジョンがいいとか騒いでいたことを覚えています。当時私は、深夜ラジオから、ビートルズの「抱きしめたい(I Want to Hold Your Hand)」が頻繁にかかっていて、これまでのロックバンドとは異なり、何かしら新鮮なイメージを抱きました。
当時は、エレキギターといえば、ベンチャーズが有名で、日本のバンドでは、ブルージーンズ、ブルーコメッツ等のバンドから始まり、ビートルズの影響をうけタイガース等のGS(グループ・サウンズ)に流行が移っていきました。
その後、高1の時友人から彼らの初期のアルバムを借りました。ここから初期のビートルズにはまり、こずかいを貯めて少しづつレコードを買い集め、映画「ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!」を見たりし熱狂的なファン(ビートルマニア)に変身してしまいました。
昨年4月に、ポールの来日公演があり、また本年6月29日は、ビートルズ来日50年の節目ということで、特集番組がTV等6・7月は放送されます。全て網羅出来ないので録画して楽しんでいます。ジョンは凶弾に倒れ、ジョージも亡くなって、もう一度彼らのセッションがあればといつも思っています。 幸い、バンドのメンバーであるポールのコンサートビデオで懐かしいビートルズの楽曲を聴くことが出来、かなり満足しています。
彼らの音楽性は、ロックンロールをきっかけにして、自ら作詞・作曲を手掛け、ハーモニーを曲中にいれたり、多重録音を行ったり、バイオリン・管楽器等のクラシック的な要素も取り入れた革新的なバンドの先駆けであったと思います。今では音楽の教科書にもその楽曲が載っているとのことです。4人のメンバー、それぞれが個性的で魅力がいっぱいあります。
カラオケでは、彼らの 「All My Loving 」を、よく歌っております。彼らのコピーバンドのステージがあれば、是非行って楽しみたいと思っています。何時までたってもその時の曲とともにその頃の自分が甦るのは私だけではないと思います。
PS 英国のEU離脱について書こうと思いましたが、非論理的なコラムになりそうなので変更しました。
(2016/6/30)
桜の花も見ごろとなりましたがまだまだ一時的に朝晩の冷え込みがやってきて、三寒四温の繰り返しを杉花粉の飛来とともに体感しております。
新しい年度の始まりで、新入生・新入社員が通勤途上すぐわかる雰囲気を醸し出しています。日本の年度はお役所に習い4月から翌年3月までとなっておりますがこの慣習はどのようにして定着したのでしょうか?
1892(明治25)年文部省の指導で全国的に小学校の4月入学が行われるようになり、中学、高等学校、大学も3月卒業に合わせ、企業も4月採用となりました。戦後は企業の会計年度も4月から翌年3月が多くなりました。
各企業の会計年度は、定款に記載されており、3月決算法人は、4月1日より翌年3月31日となり、4月決算法人は、5月1日より4月30日となっています。若干例外として、決算日が末日でない法人もあります。
ちなみに国税庁の事務年度は7月から翌年6月となっております。
(2016年4月)
10月5日より「マイナンバー法」が施行され、当初のニュースはこれを消費税の還付用に利用する案が出たとたん一般の人にも、とりわけ年金で生計を立てていらっしゃる高齢者にも関心が一時的に高まりました。
そもそも「マイナンバー」は、行政を効率化し、国民の利便性を高め、公平・公正な社会を実現する社会基盤(インフラ)とされています。
メディア等の情報では、未だ国民のおよそ60%程度にしか理解されておらず、お年寄りを狙った振込詐欺までが発生しているようです。
日本国内の国民・居住者に対し10月中旬以降「通知カード」が「個人カード」申込用書類及び返信封筒とともに同一世帯全員に簡易書留にて郵送されます。「個人カード」は平成28年1月から順次発行されます。とにもかくにも「通知カード」等の書類は大切に保管し、「個人カード」の取得準備も早急に行って下さい。
マイナンバーは、「社会保障」、「税」、「災害対策」の行政手続で利用されます。また「個人カード」には、写真が登録されるため、本人確認の手段としても利用されます。
今後の利用予定等は、下記内閣官房のマイナンバー用ホームページを是非ご参照下さい。
http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/bangoseido/
弊事務所も、特定個人情報への基本方針等を皆様方にお知らせしております。ご不明な点が有れば何なりとお問合わせ下さい。
(2015.10月)
数年前より知り合いの税理士先生から、自身のジャズライブのお誘いを機に中学時代からの趣味である音楽鑑賞が復活しております。これまでカラオケ以外30年間コンサートやライブへは無縁の私でしたが、昨今は、テレビのクラシック番組を録画し、音楽というジャンルの基礎知識を覚え始め、ジャズライブに時折出かけ新しいお気に入りの曲など再発見しております。
また録画したクラシック番組からは、ショパンの作風、ベートーベンの革新性をあらためて知ることにより、ロックンロール・ロック・Jポップさらには演歌の曲づくりから、それを表現するアーティスト達の感性にも共感をもつようになりました。
一つだけ問題があります。特にクラシックなどの曲は最初から最後まで鑑賞すると時間がかかる点です。かつてはBGMで聞きながら読書等をしていたのが、最近はこのパートではバイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス等の弦楽器とフルート、オーボエ等の木管楽器、トランペットに代表される金管楽器、ティンパニー等の打楽器の奏でるオーケストラのハーモニーと作曲者の意図する物語や情景、指揮者独自の表現を聞き逃さないようにしているため、時間があっという間に過ぎ去ってしまうことです。
余裕のある人生を謳歌し、生涯を通じて自然科学の不可思議や、人間の表現するアート等をじっくりと学びたい意欲が旺盛な今日この頃です。(2015/7/10)
最近やたらとテレビのコマーシャルで放映される「マイナンバー」制度は何のために日本に住むすべての人に割り振られるのでしょうか?
国や地方自治体が社会保障と税の共通番号を2015年10月より住民票がある市区町村から番号の通知が始まります。この制度は、税金・社会保険等に一体的に利用される目的のため始まります。
企業は社員、パート、アルバイトだけでなく扶養家族も含めて年末調整や社会保険料の手続きにマイナンバーを記載し、税金や保険料の徴収、給付の適正化に役立てる制度となることから、個人情報の流失対策が不可欠となります。
また将来、預金口座に任意で番号登録、戸籍への適用、パスポート申請、医療情報管理等への利用が検討されています。 (所長)