職員レポート紹介

    毎月読書レポートと、NHK総合で毎週火曜午後10:00より放送されている「プロフェッショナル 仕事の流儀」の視聴レポートを提出しています。
    その一部をご紹介します。

    読書レポート

    『坂の上の雲@〜C』(司馬遼太郎著)を読んで      
     私は歴史小説が好きであり、その中でも司馬遼太郎氏の作品がもっとも好きである。司馬氏の書いた小説はほとんど全部といってよいほど読んだが、その中で一番のお気に入りは今回の題材である坂の上の雲である。この本は今まで2回程読んでいたが今回もう一度購入し、読むこととした。
     この小説の時代背景は明治維新から日露戦争であり、3人の愛媛県出身の人物が主人公として登場している。
     1人目は秋山好古である。彼は陸軍に入り、ほとんどゼロから日本の騎兵隊を創り、当時世界最強と言われたロシアのコサック隊を撃破するという偉業を成し遂げた人物である。彼は元々が軍人志望であったわけではなく、貧困であったため、ただで入れる学校を探し行動していたら、軍人になっていたという人である。また、彼が騎兵科に進んだ理由は騎兵科は他の学科と比べ履修期間が短く、少しでも早く収入を得たい好古にとっては都合が良かったこと、彼が長身であり騎兵にとって理想的な体型であったことです。この簡単な動機が彼を日本の騎兵の父と呼ばれるまでの根本であった。
     二人目は秋山好古の弟である秋山真之である。彼は海軍に入り、日露戦争では参謀として日本海軍の作戦のほとんどを立案し、1セットしかない日本の艦隊でロシアの旅順艦隊及びバルチック艦隊を殲滅させた人物である。家が貧しかったため、彼は生まれてすぐにお寺へ引き取ってもらう予定であった。それを10歳程であった兄の好古が将来自分が稼いで世話をするからと親を説得し、寺へ預けるのを考え直したというエピソードがある。好古がすぐにでも収入が欲しいと思った原因の一つはこれである。
     三人目は正岡子規である。彼は日本の俳句、和歌を見直し、それに写実性を求め、今までのその世界の常識を覆した人物である。
     この時代はいわゆる薩長士の全盛の時代であり、この三藩出身の者であればある程度の能力があれば出世できる世の中であった。しかし、他の藩出身の者は実力でのし上がるしか方法はなく、各藩(この時代には存在としては消滅しているが)も、出身者が活躍し、名をあげるために教育に力を入れた。そのため、この時代は現在と比べてもひけをとらない程教育熱心な時代であった。これが260年の鎖国から無理矢理に開国させられた日本がわずか40年でロシアに戦争を挑み、辛くも勝利した原動力となったと感じます。
     この小説では数々の人物が登場してきます。ほとんどの経験が初めてであるこの時代、無限の可能性を求めて、あらゆる努力をし、不可能であると考えられた数々の事柄を可能にした事実を考えると胸が熱くなります。

    読書レポート

    『いい言葉は、いい人生をつくる−いつも私は「言葉の力」を味方にしてきた』(斎藤茂太著)を読んで                                            
     ストレス社会と言われる現代ではビジネスマンの半数が、うつ傾向にあるとも言われています。私には「うつ」という点では無関係ですが、何らかの形で息抜きをしたいと思うことは当然あります。読書もやはり息抜きの一つです。家族と過ごすことも息抜きの一つ。いろいろな息抜きの方法が人其々ありますが今回はこの本を読むことにより心がホッとしました。下記にその一部をご紹介します。
     @休息とは回復であり、何もしないことではない。                    −ダニエル・W・ジョンソン。
     A運命はわれわれに幸福も不幸も与えない。ただその素材と種子を提供するだけだ。                                          −モンテーニュ。
     B怠け者だったら、友達をつくれ。友達がなければ、怠けるな。                         −サミュエル・ジョンソン
     C悪いできごとは、最悪を避けさせるシグナルなんだよ。                 −著者。
      D何でもないところで転んだ人は、難所で転ばなくなるものさ。         −著者。
     E過ぎてかえらぬ不幸を悔やむのは、さらに不幸を招く近道だ。                                 −シェイクスピア。
     F熱狂できないということは、凡庸のしるしだ。
        −バルザック。
     G事を成し遂げる者は愚直でなければならぬ。             −勝海舟。
      まず、Eの「過ぎてかえらぬ不幸を悔やむのは、さらに不幸を招く近道だ」が気に止まります。2念を次がないと近いものがありますでしょうか。後ろを向いてそれにとらわれてばかりいては前には進めない。そう言われている気がしました。 そして、最も私に響いた言葉はG勝海舟の言葉です。「愚直」とは「正直なばかりで臨機応変の行動をとれないこと。また、そのさま。ばか正直。(大辞泉)」という意味です。私は「愚直」でしょうか。まわりに「愚直」な人間はいるだろうか。大人の世界には「愚直な人」なんて、あまり見かけません。しかし、この「愚直」という言葉には引きつけられるものがあります。対人関係においてはばか正直が良いとは思いませんが、人から何かを学ぶであるとか、対仕事に関しては愚直でありたいと切に願います。私自身は愚直になりきれず何か中途半端に終わってしまうことが多いように感じます。「何かを成し遂げるには愚直でなければならぬ」これは大切にしたい言葉です。

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