職員レポート紹介

    毎月読書レポートと、NHK総合で毎週火曜午後10:00より放送されている「プロフェッショナル 仕事の流儀」の視聴レポートを提出しています。
    その一部をご紹介します。

    読書レポート

    『頭がいい上司の話し方』(樋口雄一著)を読んで      S課長

     先月は『理解不能な部下とうまく付き合うコツ』を読みましたので、今回は部下が思う理想的な上司はどのようなものかを考えるべく、この本を読書レポートの題材として選ぶことにしました。
     今まで読んできた本では『上司』が『部下』といかにしてうまく付き合うか、部下を理解できるかに重点をおいて書かれているものがほとんどでした。しかし、この本では違う考え方が展開されています。
     職場の悩みの大半が人間関係での悩みである。その悩みを解決するために上司は「円満な人間関係」や「友好的な人間関係」をイメージしてしまう。これが間違いではないが、職場で重要なのは「好き嫌い」ではなく「利害関係」である。職場は成果を求める場所であり、好きであろうと嫌いであろうと成果があがればよいのである。「いやな奴」を「いい奴」に変えようと心砕くより、「いやな奴」を「いやな奴」のまま有効活用する方法を考えるほうがよいとのことです。
     次に話し方ですが、これは「問題提起」→「意見提示」→「展開」→「結論」の四部構成で話すことが一番有効であるとのことです。少し前までは「命令」のみで下が動く時代でしたが、今の若者は悪気はないのだが、自分が納得しないと動こうとしない傾向があるようです。ただし、体育会系の部下にはこの方法は不向きであり、「命令」のほうがスムーズに進むとのことです。
     ではここで、タイプ別の部下の使い方を考えます。
    @上司を腹の底でバカにしている部下は、頼りにして上手につかう。
    A体育会系バカは、理屈をこねずに「命令」をする。
    B口先バカは「逃げ道」を封じる。
    C怠け者・だらしのない部下は期限を区切って直させる。
    D自信のない部下は、簡単な仕事で自信をつけさせる。

     この本では、今まで読んだ以上に共感できる部分や見習わなくてはと強く思う箇所がありました。部下、全員をレベルアップさせるためにも上司としての動き方、考え方をもう一度考え直して実践していきます。

    NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」レポート

    『不屈のリーダー、極寒の海へ』('08.4.22放送)を見て
                                        Yさん


    はじめに
     今回の人物は“吉田憲一”氏。世界最大の水産加工船のファクトリーマネージャーを任されている。ベーリング海へ1度出航すると2ヶ月は帰って来れない、荒海船を率いる真のリーダーである。乗組員はアメリカ、メキシコ、フィリピンなど国籍がばらばらではあるが全員外国人である。彼らを日本人の吉田氏一人で引っ張っていくのである。22年前、航海中に機械に左腕を巻き込み、なくした。その痛みや苦しみ、悔しさを乗り越えたからこそ、今の吉田氏の存在感があると思った。
     吉田氏が狙うのはスケソウダラである。あがったスケソウダラをその場ですり身、タラコ、フィルブロックへと加工して鮮度を保ち続けている。ここで加工されるタラコ、すり身は最高品質の評価でアメリカの水産加工業界で名を轟かせている。船内はまさに工場であり、24時間ノンストップでフル稼働している。体にハンディがある分、手本を見せることができないため次々と指示で人を動かす。吉田氏の指示とクルーが一丸となったとき良質の加工品になるのである。一回、一回の航海でクルーとは契約雇用形式でやっている。今回の航海のクルー人数は120人。そのうち7割は再契約をしている。部下は吉田氏の強いリーダー性を理解し、辛い航海とは言えども彼についていきたいと思うのである。なぜか。それは人を評価する基準にある。『能力ではなく、経験ではなく、姿勢』という吉田氏の公平な考え方にある。

    プロフェッショナルとは
    @ ズルをしない
    吉田氏が乗船してまず初めにするのは面接。面接をして誰をどのラインに置くのかを決める。質問はたった一つ“今までの職歴は何か”。その面接時間1〜2分。短時間でどこを見るのか。『目と答え方』だと吉田氏は言う。自分を良く見せようと嘘をつく人も時にはいる。目を見て見抜くのである。ズルをすることは仕事を任す側として信頼できないからである。
    A 全ては教えない
    タラコの選別は大きさ、色等により17段階に分別する。クルーは選別基準を分かっていても間違える時もある。選別の甘いものだけを無言でつき返すのである。ここに部下の能力を引き出す流儀が『全てを教えない』事だと言う。無言で返すことで問題を出し、彼らが何らかの答えを出す。それが間違えているときは教えるが、とにかく考えさせるのである。時には合っているものもつき返す。反応でどこまで分かっているのか試すこともあると言う。
    B 自分の力を出し切るのが、仕事
    部下がトラブルで損失を出した。損失は出したが、部下の仕事に対する姿勢を評価した。トラブル対応への早さ、判断も間違ってはいなかった。やるべきことはやったのかを見ている。重い責任を果たしたとき人は成長できる。真面目に仕事に向き合う気持ちがあるなら、必ず伸びる。そこを見ている。
    C プロが考えるプロとは
    結果に責任をもつために努力する。その結果に対して本当の喜びと悔しさが分かる人だと最後に語った。

    最後に
     まずは体にハンディがあることで諦めなかった強さ、仕事への姿勢がまっすぐで、結果を出す為にはどうすればいいのかを常に考えていることが強く感じられた。国籍も違う不定労働者にやる気と仕事のやりがいを感じさせることができることへの驚きを感じた。それだけ仕事へ対する姿勢が凛としたものを与えられたらどんな人にも不可能なことではないと思った。仕事に対する厳しさを教えてもらった。どんな状況であっても必ず課題はあり、それを探求していく姿勢がプロになる為に必要であると感じた。これから自分で工夫し、結果を出し更なる高みを目指すことを考えて生きたいと思う。


    『茂木健一郎の脳活用法スペシャル』('08.4.29放送)を見て
                                        Iさん


     今回は、番組の進行役でもある脳科学者・茂木健一郎氏が自ら、「仕事に集中できない」「物忘れがなくならない」などの、仕事や勉強をするうえでの“脳”にまつわる悩みに答え、自らの体験をもとに編み出した脳活用法が紹介された。
     ロンドンのタクシー運転手の脳内を調べた実験結果では、複雑な道路網を熟知しなければならない為、空間的な記憶を司る部分が発達しており、しかも、それはベテランになるにつれ成長が著しかった。これまで脳は、大人になれば成長が止まるといわれていたが、「脳は何歳からでも、使い方次第で大きく変わる。」と茂木氏が言うように、脳を鍛えることによって、大人の脳も成長することは可能であり、このことは、これまでの自分の常識を覆すものであった。

     具体的な方法として、まず1つ目に、姿を隠してはた織りをする鶴の姿に、なりふり構わず体全体を使って暗記する、人に見せられない自らの姿をなぞらえた『鶴の恩返し勉強法』が挙げられた。
     これは、茂木氏が学生時代から実際に続けてきた暗記法だという。
     その方法は至ってシンプルで、「記憶したい事を声に出しながら、ひたすら書く」のである。
     「覚える」ことは、短期記憶に関わる脳の部位(海馬)に一時的に蓄えられ、そこから、長期記憶に関わる脳の部位(側頭連合野)に、長期記憶として定着させられる。しかも、側頭連合野は、“見る”“聞く”などの『五感』と密接な関係にある為、大声を出し、多く書くなどして何度も覚えることで、側頭連合野が活性化され、効果があるという。
     結果は個人差があるが、実際にその方法で英単語の暗記をした学生は、以前は自分で試行錯誤しながらも記憶が定着しなかったが、この方法を実践してみたところ、30分強の短時間で60の単語を正確に覚えることができ、しかも、暗記していた時の情景さえ記憶していた。

     2つ目は、集中力を鍛える為の『短時間集中法』トレーニング法だ。
     集中している時に突然横槍が入り、中断した時でも、すぐに集中を再開できるようトレーニングする方法として、「やろう(集中しよう)と思ったら、いきなり始める。」ことである、と茂木氏はいう。それは、ある仕事を始めるとそれに引き込まれる、脳の『引き込み現象』というものがあるからである。また、短時間で、何度も何度も集中のスイッチを入れると、脳の中では集中する為の回路が鍛えられるという。
     短時間でレポートを仕上げたい時など、日常において集中したい時に自然と集中のスイッチが入るようになれば、時間を有効的に使えるだけでなく、脳の活性化を日常的に行え、かつ、状態を維持できる意味でも効果的な方法であると感じた。

     3つ目は、子どもや部下の力を引き出す育ての極意として、『褒めのアスリートになる』ことを挙げている。
     ただ褒めるだけでなく、なぜ“アスリート”なのか。それは、「褒める上で重要なのは、“褒めるタイミング”であり、いいところを見た瞬間、タイミングを逃さずに反応して本気で褒める」からだという。なので、瞬間的に褒めるには、相手をよく見る必要がある。
     人は、褒められた時や達成感を感じると、“ドーパミン”という、中枢神経系に存在する神経伝達物質が多く放出され、それが多く出た時に、その直前にしていた行動を繰り返したくなるという。
     また、褒めるだけでなく『叱る』ことも有効であるが、その時は具体的な行動を示唆し、それができたら褒めてやることが効果的である、との事だ。
     私の今までの経験上でも、上司や先生に褒められることにより、次はよりいい仕事をしようと向上心が掻き立てられ、やる気も湧いた。また、タイミングよく褒められることによって言葉の印象を強め、それをやる気の源とすることができる。この方法は、これから自分の子供ができたら是非実践してみたいと思った。

     これら3つの方法は、どれも科学的根拠に基づいている為、確かなものと感じた。
     心掛けさえあれば、日常において気軽にできる簡単な方法なので、実践することで、今まで眠らせていた自分の脳に刺激を与え、日常生活をより良いものにしていきたいと思う。 

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