今月の経営アドバイス

    *今月の経営アドバイス*
     

    〜諸原価アップへの対策を立てましょう〜


    (1)仕入価格が上昇している企業が8割を越しています
     ・原油・素材価格上昇による仕入価格
    「上昇している」企業→81.2%
    「上昇していない」企業→10.9%
    「上昇している」と回答した企業が8割を超える結果で、原材料等の価格高騰を裏付けています。その中でも、特に中小企業の方が大企業より仕入価格の上昇をより強く感じているようです。

    (2)販売価格への転嫁はできていますか?できていませんか?
    ・仕入価格上昇分の販売価格への転嫁
    「ほとんど転嫁できていない」→55.1%
    「多少転嫁できている」→21.8%
    「ほぼ転嫁できている」→6.3%
    「多少」は50%以内を指します。つまり販売価格に転嫁しきれず負担している企業が8割近いという結果になります。

    (3)仕入価格上昇への対応は「経費削減」?
    仕入価格上昇への現時の対応
    「経費の削減」→77.1%
    「販売価格」→50.7%
    「販路の拡大」→34.4%
    自助努力による「経費の削減」が最も多い回答でした。ところが、「このまま仕入価格が上昇した場合は?」の質問に対しては「販売価格への転嫁」(74.9%)、「経費の削減」(64.4%)、「仕入先の変更」(38.1%)と続き自助努力による経費削減が限界に近づきつつあることを示しています。


    コスト削減策の事例
    こうした原材料や仕入価格の上昇に対して、企業では様々な工夫をしています。

    【共同購入で仕入価格を削減】
    全国の給食企業の約70社が集まって、食材の共同購買機構を設立。これまでの各社ごとの仕入では、価格交渉力が弱くメーカーなどの言い値で取引せざるを得ませんでした。しかし、食材を共同購入することで、例えば調味料なら仕入値が最低でも15%下がり、大幅なコストダウンが可能になりました。

    【業務用洗剤を原液販売に変えて1割安く】
    業務用洗剤メーカーのA社は、水で薄めずに原液を袋に入れて販売するようにしました。今までは水で薄めた洗剤を一斗缶に入れて販売していましたが、原液をビニール袋に入れて販売すると、重量を4分の1に軽量化でき、輸送コスト等が削減できたのです。ユーザーには水で薄める手間が増えましたが完売価格を引き下げることが可能になりました。

    コストアップ対応策チェックリスト

    【経費節減】
    @不要な資産の売却を検討しましたか?
    A交際費や公告宣伝費などの見直しをしましたか?
    B予算対比・前年対比で上回っている経費の削減を行いましたか?
    C削減できる経費で惰性で支出しているものはないか見直しましたか?
    D全社的に経費の無駄はないか社員全員で検討しましたか?
    E商品の発送形態を見直すなどして、輸送コスト等の削減を検討しましたか?
    【仕入価格の見直し】
    @相見積もりや他の仕入先の商品あるいは市況と比較して、定期的に仕入原価のチェックを行っていますか?
    A材料の使用量の削減に努めていますか?
    B材料価格あるいは商品仕入単価について仕入先と交渉をしましたか?
    C他社との共同購入など仕入価格を下げる方法を検討していますか?
    D仕入先等の見直しを検討しましたか?
    E外注している場合は、外注単価の見直しを行い外注先と交渉しましたか?
    F不良品やロスの削減を徹底させていますか?
    【販売価格・その他】
    @商品等の価格体系などの見直しを行いましたか?
    A販売価格を上げられないかよく検討しましたか?
    B不採算部門(事業)の見直しを行いましたか?






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