医院・歯科医院の開業にあたって参考になる事項、経理のポイント、その他医院・歯科医院に関する話題を書いてまいります。
医院を開業される場合、どの先生方も医院開業の広告をされると思います。
この開業広告は、周辺の住民の皆様に医院開業を知ってもらうためには、必須のものです。
ちょっと大げさかもしれませんが、医院の将来をも左右することがあります。
特に歯科医院は、激戦となっておりますので、開業広告は細心の注意を払って、
内容、内覧会の時期、折込とポスティングの時期を良く検討してください。
いくら立派な開業広告でも、行きにくい雰囲気の広告ではダメです。
住民の皆様がご覧になって行きたくなるような広告を作ってください。
また、記載する内容も重要です。
開業広告につきましては、是非信頼できる専門家と相談してください。
開業広告が、医院のスタートダッシュを決めます。
■開業広告の3種の神器
①折り込みチラシとポスティング
②内覧会
③ホームページ
この3つをうまく組み合わせることにより、効果的な開業広告ができます。
■診療値引を考える
初診時は、患者さんの負担額が多くなるため、次回診察時にまわしたり、値引きをすることがあるのではないでしょうか。
そのような場合、
「今日は~のため、少しご負担が多くなりました」
と、一言説明を加えれば、患者さんにも理解していただけるのではないでしょうか。
また、患者負担分が多くなる治療の時は、院長先生からもその日の治療内容につき、詳しく説明していただければ、患者さんも窓口での説明を、すぐ理解できるのではないでしょうか。
患者さんが、不満に思うのは、訳もわからず窓口負担が多いときです。
また、患者負担額が多くなる治療の場合は、その前の治療の時に、次回の治療内容と負担金額について説明し、理解を得ておくことが重要ではないでしょうか。
診療値引きは、もらうべきお金をもらっていないということで、多かれ少なかれ医院の経営を圧迫しています。
診療値引の問題は、院長先生の決断次第で解決することができます。
診療値引につき、措置法で申告している先生は経理処理にお気をつけ下さい。
どの先生方も、開業前に数件の歯科医院に勤務され、臨床経験をつまれるのではないでしょうか。
勤務されていらっしゃるときに、是非「院長の立場」という視点で、勤務先医院を見てください。
院長先生がご高齢というケースを除き、勤務医を雇う歯科医院は、繁盛歯科医院です。
そこには、繁盛歯科医院のノウハウがあるはずです。
治療に関することはもちろん、運営面からもたくさん参考になる事項があるはずです。
どのような点が患者さんに指示されているのか、診療時間は、休診日は、診察券はどんなものか、医院のパンフレットはどんなものか、紹介カードは利用しているか、内装は、医療機械は、スタッフは・・・。
数え上げればきりがないくらいの情報があるはずです。
一勤務医として見ていると、大事な情報を見逃してしまうかもしれません。
院長としての視点で見れば、参考になる情報が見えてくるはずです。
勤務医時代にいかに多くの「引出し」を準備できるかで、開業時の苦労が違ってきます。
治療技術の研鑽だけでなく、自分の作りたい医院の参考になる情報の収集も大切です。
関東信越税理士会所属
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