税理士の視点
永続的繁栄を目指して経営力を身につけましょう!
どのくらい売上を上げれば損はないのか?逆に固定費を賄うためにはどのくらいの売上があればよいのかを経営者は知っておかなければなりません。通常の損益計算書では損益分岐点は判りません。利益計画を立てる際に使用する財務データーは変動損益計算書と言います。
「変動損益計算書」とは全ての費用を売上高によって増減する「変動費」と増減しない「固定費」に分けて表示した損益計算書です。
【変動費】材料費、商品仕入高、外注費、工場消耗品費etc
【固定費】給料、地代家賃、リース料、支払利息、減価償却費etc
売上高から変動費を引いた金額を「限界利益」と言います。
限界利益=売上高-変動費
この限界利益の金額が固定費と一致したときの売上高こそ損益分岐点売上高と言います。計算式で表すと次のようになります。
損益分岐点売上高=固定費÷限界利益率(限界利益÷売上高)
更にこの計算式を発展させ目標利益100万円に設定した場合の目標売上高は?
目標売上高=(固定費+100万円)÷限界利益率 となります。
どうですか?簡単でしょう!!どんな大きな企業でもこの計算式で利益計画を立てているのですよ。
上で見たように経営者の意志決定のためには「損益計算書」ではなく「変動損益計算書」が重要であることが判ります。
そして、利益を出す体質を作るためには、上記算式から①固定費を減らす②限界利益率を高めるの2点に絞られます。
①固定費を減らす・・経営者が早速取り組める方法になります。都市部でも家賃の安いオフィスビルへの移転が進んでいるのはこのためです。
②限界利益率を上げる・・変動費を減らすか売値を上げるかの選択があります。変動費すなわち原材料費等を減らすためには仕入先数を絞り込み1社からの仕入高を増やし値を下げる方法等の見直しがあります。売値を上げるのは厳しいかもしれませんね。製品に付加価値をつけるか、独占的改良品を創作するかが問われます。
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