
ホームページの大幅更新に伴い、新企画 「所長のひとりごと・・・」 をスタートいたしました。
日々の出来事の中で改めて気づいたことや心に残ったことを、肩の力を抜いてお届けしてまいります。
ちょっとした休憩時間の息抜きとして、気軽に読んでいただければ幸いです。
更新は不定期となりますが、温かく見守っていただけますと嬉しく思います。
第1回 先憂後楽
2025年12月8日
私は歴史が大好きで、歴史に学ぶことを大切にしています。先日視聴していたテレビ番組で、江戸時代、水戸藩二代藩主・徳川光圀(黄門さま)が小石川後楽園の「後楽園」と命名したという話が紹介されておりました。命名の際、光圀が招いた中国・明の儒学者、朱舜水(しゅ・しゅんすい)が助言したとも伝えられています。
この「後楽園」という名は、中国・宋代の范仲淹が記した『岳陽楼記』の一節「先天下之憂而憂、後天下之楽而楽」に由来します。「人々の憂いを先に背負い、楽しみは後にする」という為政者の理想を示した思想であり、水戸光圀公も大切にしたとされる考え方です。この言葉に改めて触れ、会計に携わる私たちにとっても大切な姿勢であると再認識しました。
お客様の不安に先回りして向き合い、未来への一歩を共に支えること。事業が前進したその時にこそ喜びを共有したい。小さな事務所ではありますが、誠実さと堅実さを積み重ね、これからも安心を届ける伴走者でありたいと考えています。