好きな言葉

論語から
「論語」とは孔子と彼の高弟の言行を孔子の死後、弟子達が記録した書物のことです。
孔子は今から2500年前の紀元前500年代を生きた人物です。

算盤の上に論語を置く

幕末の幕臣で日本資本主義の父と呼ばれる渋沢栄一。彼が設立にかかわった銀行・ガス・電気など企業の数は500以上とも言われています。他の明治の財閥創始者と大きく異なる点は財閥を作らなかったことにあります。「私利を追わず公益を図る」との考えを、生涯に亘って貫き通した人物です。
彼の九十二年の生涯は、まさに日本の資本主義のために捧げられたと言えます。
その彼が信条としていた言葉が「算盤の上に論語を置く」です。

(追補)新壱萬円札の人物です。

君子は義に喩り小人は利に喩る

論語で「くんしはぎにさとり、しょうじんはりにさとる」と読みます。「義」は道理。条理。物事の理にかなったこと。「喩る」ははっきりとわかること。良く知っていること。君子は、利益になると知っていても、その前に道義的に考える。小人は、利益のみを追求する。

巧言令色、鮮なし仁

孔子の言葉で「こうげんれいしょく、すくなし、じん」と読みます。口先が巧みで、角のない表情をするものに、誠実な人間はほとんどない。という意味です。

剛毅木訥、仁に近し

孔子はまた「剛毅木訥近仁」とも言っています。(ごうきぼくとつじんにちかし)と読みます。意志が強く飾り気が無く口数の少ない人物こそ、人として最高の徳である「仁」に最も近い者であると言うことです。「剛毅」は意志の強いこと。「朴訥」は飾り気が無く口下手なことという意味です。
私はまさに「朴訥」を絵に描いたような人間です。残念ながら「剛毅」ではありませんが。