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今月の経営アドバイス


リーンスタートアップで新事業に取り組む

                             経営コンサルタント
                             永田会計事務所顧問 志村 和次郎

 「なぜ企業に新規事業が必要なのか?」という疑問に答えるべく、前にこの欄の「新規事業を立ち上げるポイント」で述べた。そこで、もう一度新規事業に取り組む際のポイントを整理すると、次の三つのプロセスがある。
1. 強みを活かしたコンセプトを組み立てる
 自社の強みを活かせるアイデアを創出できるか否かである。新規事業には既存の経営資源(ヒト、モノ、資金、情報)を活用できればベターである。それだけリスク低減に繋がるからである。そして誰に対してどのような商品を提供するのかといった事業ドメイン(領域)も検討し、事業化の可能性を検討する。
 そして、業界のすき間への進出などで、本業との関連性と従来の商品・サービスにプラスの効果を与え、相乗的な売上収益の増加につながるか、可能性の高いコンセプトを組み立てる。
2. ビジネスモデルを構築する
 事業として、成り立つ仕組みづくりである。新規事業では既存の社内リソースを十分使えないという場合が多い。そこで、必要な機能をもれなく抽出し、現時点でない機能についてはどのように獲得していくか、あるいは外部を活用するかなどを検討する。コンセプトに盛り込む5W2H(いつ・なぜ、だれが・どこで・なにを・どのように・いくらで)を具体化する必要がある。
3.事業計画の策定
 実現目標を掲げ数値に落とし込み、シナリオ化していく。収支のシミュレーションと資金計画を数パターン用意して、シミュレーションし、最悪のシナリオとして撤退する場合の基準も決める。
 普通であれば、最初に綿密な計画を立てることが、成功に繋がると考えがちであるが、新規事業は、「やってみないと分からない」、不確実な要素が多いものであり、実行の中で試行錯誤や改良工夫を経て最適化されていくのである。
 特に起業段階では不確実性がつきもので未来は予測できない、初動時に調査や計画をたててもそれらは結局ムダに終わることが多く、顧客の調査をしないまま的外れの計画を進めても、起業に失敗すること間違いない。
 そこで、今回はそれを解決する具体的方法として、リーンスタートアップを取り上げた。「リーンスタートアップ」の名称は、英語で「無駄がない」という意味の「リーン(lean)」と、「起業」を意味する「スタートアップ」を組み合わせたものである。リーンスタートアップの提唱者である米国の起業家、エリック・リースは米のシリコンバレーで、紆余曲折の末にインターネットのコミュニケーションサイトを運営するベンチャーの立ち上げに成功した。この手法は、コストをあまりかけずに最低限の製品やサービス、試作品を作って顧客の反応を見て、そして、「構築-計測-学習」繰り返し、顧客の求める製品を生み出し起業を成功させる手法である。
この手法によって起業や新規事業の成功率が飛躍的に高まるといわれている。リーンスタートアップのポイントは、新たな事業を小さく始めて、成功しそうかどうかを早期に見極め、見込みが薄いと判断したら、すぐに製品やサービスを改良したり、事業の内容を一新したりして、軌道修正を繰り返すことである。
 このやり方は、中小企業や起業間もない企業に向いている。傷が浅いうちに進路を変更し、事業そのものが継続できなくなる事態に陥るのを防ぎ、チャレンジを続けることができる。
 早期に有望か否かを見定め、軌道を修正し、仮説の構築と検証を繰り返すことである。
 「このような顧客にはこの製品ならニーズに合致する」と仮説を立て、新規事業のアイデアを練る(構築)。そして、アイデアに基づく製品をなるべくコストをかけずに開発する。最初の仮説自体の誤りがあれば仮説そのものを見直して、方向を大きく転換する。 リーンスタートアップの真骨頂は「構築-計測-学習」のサイクルを回しながら、最終目標の事業に近づくことである。

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