部門別業績管理

部門別業績管理とは、部門ごとに損益計算書を作成し業績を管理することです。 各部門の特徴や問題点を知ることができ、それぞれに応じた有効な対策を行うことが可能になります。
相原信夫税理士事務所より提供させて頂いております戦略財務情報システム(FX2)では、事業所別、地域別、現場別、担当者別、店舗別、サービス別、商品別、得意先別・・・といったように、経営者が望むとおりに個別に管理したい部門を自由に設定することができ、それぞれの部門の業績管理とあわせて全社の業績管理を行うことができます。

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部門別業績管理のメリット

「部門別業績管理」というと大変なことと感じるかもしれません。 しかし、会計ソフトの伝票入力作業に一項目を加えるだけで、後は機械が計算しますので、誰にでも簡単に実現することが出来ます。 経営者に最も適した財務の管理方法を手に入れることができます。
それでは、自動車部品の取付販売と修理を行っている会社を例に挙げて、簡単に見てみましょう。
左図は全社合計の損益計算書です。経常利益が200万円の黒字企業であることがわかります。(数値は説明の便宜上、わかりやすく設定したものです。)

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しかし、部門別にしてみると、どうでしょうか。 損益計算書を、販売部門と修理部門の2つに分けてみましょう。 左は販売部門の損益計算書です。販売部門は売上が全体の60%、売上に対する粗利の率は約33%です。また、利益は300万円稼いでいることがわかります。

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左は修理部門の損益計算書です。修理部門は売上が全体の40%、粗利の率は50%と利益率は良いことがわかります。 しかし、固定費が多く、マイナス100万円の赤字になっていることがわかります。

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このように、全社合計では見えなかったことが、部門別にわけてみると見えてくる事があります。見えてくれば、例えば販売部門では粗利益率を上げることを検討したり、修理部門では固定費の削減を検討する等、各部門の問題に応じた解決策を検討することが可能になります。そして、全社の利益とのバランスを考え、自社の今後進むべき方向性を考えることができるようになります。
経営者が、経営における意志決定を行う際に、自社の問題点を部門ごとに把握することができることは、大変メリットのあることです。