所長からのメッセージコーナー

未曽有の人手不足を乗り切るために

 

少子高齢化が進み労働人口が減少しているため、‟人手不足“の話題が今や共通の「深刻な話題」になってきています。

 現在の日本は、雇用、労働環境が変わり、価値観や働き方も多様化しています。例えば場所や時間に左右されない在宅勤務の導入などにより仕事と私生活、労働と休みとの境界が緩やかになりつつあるのを感じます。

 「緩境界化」時代に直面している現在、従業員が仕事に対してどうやりがいや誇りを持ち、ポジティブに働けば、活力が得られ、充実した状態を高めていけるのでしょうか。

今話題の「年収の壁」の見直しを契機に、パート、アルバイトの働き控えが緩和されることが予想されますが、現下の人手不足を解消するには、パート、アルバイトの活躍・活用を後押しすることが不可欠になってきます。“戦力”として育てていく方向性を打ち出して、体制を整える動きが出てきているようです。

又、高齢化の進行に伴い仕事をしながら家族の介護を行うワーキングケアラーと呼ばれる人が年々増加していて、経済産業省の調査によれば、2030年には家族介護者の約4割(約318万人)が仕事をしながら介護を行う状態となることが試算されているようです。政府も育児、介護休業法の改正や企業における仕事と介護の両立支援に関するガイドラインの整備を推進しています。

 今後、法改正がめじろ押しで目が離せません。税や社会保険の負担増への対策等、マイナスイメージにまどわされ勝ちですが

人の問題は人材ではなく人財としてとらえるならば会社全体に前向きな空気が広がっていくと思います。