事務所通信

当事務所では、月に1回事務所通信を発行しています。

2021年1月号(317号)

指宿まるごと博物館(1)       

                                所長・税理士 今林重夫

     

あけましておめでとうございます。コロナウイルスに負けず明るく元気な一年になるよう祈ります。

以下【税理士会の会報に投稿した~~~わがまちの自慢~~~です】


 「指宿まるごと博物館」とは、指宿市全体を博物館ととらえ、市域にある文化財、自然、産業、施設、郷土芸能、伝統技術、伝統行事、イベントすべてを貴重な「展示品」と位置づけて、それらをまちづくりに活かしていく考え方や実践のことです。


 指宿考古博物館(愛称:時遊館COCCOはしむれ)では、「指宿まるごと博物館」の実現に向けて、「展示品」に関する情報の収集、整理、公開に努めています。


 九州新幹線全線開通に合わせて、鹿児島中央―指宿間に観光特急「指宿のたまて箱」(いぶたま)号がお目見えしました。一日3往復ですが、大変な人気でほぼ満席状態が続いています。「たまて箱」の名称で一躍注目されているのが、薩摩一ノ宮枚聞神社所蔵の国指定重要文化財「松梅蒔絵櫛笥付属品並びに目録」です。櫛笥は玉手箱と呼んでいますので、地元の人たちの自慢の一つになっています。


龍宮神社と長崎鼻


長崎鼻の龍宮神社は古事記、日本書紀にある豊玉姫(乙姫様)を祀ってあります。長崎鼻には古くから浦島太郎伝説があり、発祥の地と言われています。古書に「竜宮ハ琉球ナリ」と云われ、黒潮浮かぶ遥か南の琉球城を彷彿させます。


この海岸一帯の砂浜には、今もたくさんのウミガメが産卵のため上陸します。ウミガメが産卵するのに適した場所は、近くに豊かな漁礁があり、亀にとってもたくさんの餌があること、また外敵が少なく安全で、孵化した赤ちゃん亀が無事に海に戻れるような砂浜が広がっていること等があげられます。


つまり、ウミガメが上陸する海岸は、海の幸を育む豊かな自然があることから、昔から漁師や釣人達は、海の守り神として亀を大切にしました。亀が漁網にでもかかれば手厚くもてなし、お酒を振る舞い海に帰してあげました。こうしたことから神話伝説ともあいまって、浦島太郎や乙姫様(海神の娘)を祀って信仰する風習は日本のいたる所にあります。長崎鼻の龍宮神社は浦島太郎と乙姫様が出会った縁結びの神様として家内安全、商売繁盛、航海安全の守り神として今も多くの人々が参拝に訪れます。


火山銀座


 指宿市は10万年ほど前に噴火した阿多カルデラという超巨大な火山の中にすっぽり納まっています。そして現役火山の開聞岳はその秀麗な姿から薩摩富士とも呼ばれ指宿のシンボルとなっています。面積九州最大の池田湖、第2位の鰻池、山川港は火口湖です。火山活動で出来た竹山のソテツ自生地北限は国の特別天然記念物、知林ヶ島は干潮時に約800mの砂州でつながる陸継島・縁結びの島として若者に人気があります。火山の恵みは、山川地熱発電所、鰻地区では噴き出す蒸気で煮炊きをするスメ、砂むし温泉、多くの家庭に配湯されている温泉など多岐にわたります。(つづく)