事務所通信

当事務所では、月に1回事務所通信を発行しています。

2025年4月号(368号)

TKC会計人は、日本の職業会計人の、多数の単純な集合体ではない

 所長・税理士 今林重夫

  まず、諸君の誤解を正しておいていただきたい第1のポイントがここにある。

TKCに入会した職業会計人は、日本はもちろん、世界にも現実には、その例を見ない、特殊な会計人の集団に入った人なのであって、単純な多数会計人の集合体に加入しただけの人ではないのである。その特殊性については、このテキストを読み進まれれば、おのずと理解されるであろう。ここでまず、誤解を避け、誤解を訂正しておかないと、あとになって、あなたは、職業会計人としての正しい発展と成功とを、つかみ損ねてしまうであろう。何の ためにTKC会計人になったのか、訳がわからなくなって、やがて、劣等な脱落者となって転落してゆくほかはなくなるであろう。

キリスト教のバイブルには、「はじめに、ことばありき」(ヨハネ伝福音書第一章1)とある。申すまでもないが、聖書は始めヘブライ語で書かれており、それがラテン語に翻訳されて長期間続き、近世に至ってマルチン・ルターがドイツ語に翻訳してから、世界各国語に訳されたとの歴史をもつ。わたくしの手許には、その英訳本が二種類ある。一つは 「ことば」を「the Word」と書き、他の一つは「Logos」と訳している。それは単なる言語を指しているのではない。それは旧約の神観を示しており、世界に内在する理性原理を指すものだとされる。その意味で「ことば」という用語は誤解の原因でもある。誤解を避けることは、人生においては、常に至難事なのである。

仏教には「発心ただしからざれば万業も空し」という教えがある。出発点で的を射た見識をもっていないと、どんなに苦労して修行をしてもむだになってしまう、ということだ。

 このことは、入会の時点で、最も警戒しなければならない事柄である。TKC会計人は、 日本の職業会計人の単純・多数の集合体ではない。それは一個の哲学をもった集団なので ある。


       現金管理

        今日の現金を数えましたか

   現金出納帳の残高と合いましたか

   不突合の原因がわからなかったら

       「現金過不足」勘定で処理、後日整理