若山牧水
土井晩翠
明治4年、仙台市生まれ。第二高等中学校(東北大学の前身校)に入学し、帝国大学英文科に入学。母校である第二高等学校教授でもある。第一詩集{天地有情」を刊行。「若菜集」を発表した島崎藤村とともに「藤晩時代」と呼ばれた。瀧廉太郎の曲で「荒城の月」を発表。秋田県のナンバースクール、横手高等学校(秋田県第三中学校)、秋田高等学校(秋田県第一中学校)、大館鳳鳴高等学校(秋田県第二中学校)の校歌を作詞している。それぞれ一番の詩の中に、鳥海山、太平山、森吉山・鳳凰山が入っている。写真は仙台市の晩翠草堂。
横手高校校歌(詞:土井晩翠、曲:小松耕輔)
一、鳥海御嶽の秀づる雄姿
前後に仰がむわれらが校舎
微塵を集めて虚空を凌ぐ
自然の教へをたえずぞ受くる
二、金沢横手の名高き古跡
左と右とに控ふるところ
興ある歴史の具象をみつつ
ゆかしき故郷の昔を偲ぶ
三、青春いさみのわがよの門出
剛健質朴理想となして
学びの窓より光の未来
心に画きてやまずにすすむ
四、春秋二千の御国の光
いよいよ増すべく勉めに勉め
ほまれを徽章の雲ゐにあげよ
忘るな剛毅の東北健児
秋田高校校歌(詞:土井晩翠、曲:梁田貞)
一、天上はるかに太平山の
姿はけだけし三千余尺
長江流れて六十幾里
海にと馳せ行く雄物川波
大館鳳鳴高校校歌(詞:土井晩翠、曲:東儀鉄笛)
一、森吉の峰鳳凰の
山積なすも土の塊
長木の流れ遠く行く
源は谷間の幾しづく
仰ぎて掬みて蛍雪の
功績む身の則とせん
湊城
福島城