東海林太郎は明治３１年秋田市で生まれ、流行歌手として「赤城の子守歌」「むらさき小唄」などヒットを重ね、時代を代表する歌手となる。戦後ガンで三度の大手 術を経験するが、三たびステージに復帰し喝采を浴びた。昭和４０年、歌謡界で初 の紫綬褒章を受章した。昭和４７年他界、享年７３歳。
写真は東海林太郎音楽館（秋田市）

「冬の航跡」宮越郷平（秋田魁新報社）]
「不滅のアリア　東海林太郎」宮越郷平（秋田魁新報社）
「国境の町」菊池清麿（北方新社）

郷土を愛し、意欲的に創作活動を続けた勝平得之は、明治３７年秋田市の和紙職人 の家に生まれた。家計が苦しく、家業を手伝いながら２年間木版画について独学し 、絵、彫、刷の三つの工程を一人で完成する彩色木版画の技法を考え出した。 昭和６年帝展に入選して以来、数多くの美術展に入選し、外国でも高い評価を受け 、ドイツのケルン博物館には、６０余点が永久保存されてる。 昭和４６年、６７歳で没。（勝平得之記念館より）
写真は赤れんが郷土館（明治４５年のレンガ造り、国指定重要文化財）で勝平得之 記念館が併設されている。


「勝平得之作品集　版画秋田の四季」（秋田文化出版）
「勝平得之創作木版画」（勝平得之記念館）
「勝平得之創作版画の世界」加藤隆子（秋田魁新報社）

斎藤宇一郎の三男で、東京電気化学工業の創設者である。経済企画政務次官・科学技術政務次官にも就任している。
１９３５年、フェライト特許を譲り受け、世界初の工業化した。家電製品から高 度なエレクトロニクス機器まで幅広い分野に利用されている。
斎藤憲三・山崎貞一メモリアルホールはフェライト子ども科学館内にある。
山崎貞一は二代目社長で社名をＴＤＫと変更した。
ＴＤＫの野球部は、都市対抗野球で初めて初戦突破しそのまま初優勝（平成１９ 年９月５日）してしまい秋田県民が大いに盛り上がった！

「ベンチャー企業のさきがけ・秋田から国際舞台へ　ＴＤＫの軌跡」
　関　科学技術振興記念財団編（東海大学出版社）
「斎藤宇一郎研究」高野喜代一（無明舎出版）
「山﨑貞一　１００年目の教え」秋田文化出版編集部（秋田文化出版）
「負け組の奇跡　ＴＤＫ野球部栄光への３２１日」二宮清純（ソフトバンク）

旧鳥海町百宅の池田与八が創案した。与八の出身地から百宅人形と言われたが、弟子である旧鳥海町猿倉の真坂藤吉の出身地名、猿倉人形の名称が広まった。由利本荘さくらまつりで鶴舞温泉で見たのは木村喜代治一座であった。県指定無形民俗文化財で昭和４９年のパリ国際人形劇フェスティバルでは絶賛を浴びた。

「秋田の文化財」飯塚喜市（無明舎出版）

平福百穂
角館町に生まれる。東京美術学校卒業し教授も務めた日本画家。アララギ歌人として斎藤茂吉と交流があった。秋田蘭画の紹介に努めた。代表作「荒磯」（東京国立 近代美術館）。 県内４番目の中学校（角館高校）開校に力を注いだ。校歌の作詞は斎藤茂吉である。
父親も有名な画家、平福穂庵である。代表作「乳虎」（秋田県立近代美術館）。

写真は角館町平福記念美術館である。

「日本洋画の曙光」平福百穂（岩波文庫）
「評伝　平福百穂」加藤昭作（短歌新聞社）
「平福穂庵・百穂父子展」（角館町平福記念美術館）
「花と鳥　秋田蘭画の背景」（角館町平福記念美術館）
「平福百穂作品集」（ギャラリーぐんじ）
「斎藤茂吉」（日本図書センター）
「構造改革の真実　竹中平蔵大臣日誌」竹中平蔵（日本経済新聞社）

小田野直武

小田野直武は秋田北家（角館町）佐竹義躬の家臣であった。阿仁銅山に鉱山指導で 来た平賀源内に洋画を教わり、蘭癖大名と言われた本家藩主の佐竹義敦（曙山）の 命令で江戸に出て蘭画を学んだ。杉田玄白・前野良沢らと知り合い、「解体新書」 の表紙絵と解剖図を描いた。

小田野直武、佐竹曙山、佐竹義躬らの画風は秋田蘭画と呼ばれ、遠近法を取り入れ た西洋と東洋の折衷的な画法であり、同郷の平福百穂によって初めて紹介された。

「源内が惚れこんだ男」野村敏雄（プレジデント社）
「江戸のなかの近代」高階秀爾（筑摩書房）
「蘭画大名・佐竹曙山」土居輝雄（東洋書院）
「曙山と直武」土居輝雄（松原印刷社）
「佐竹曙山」成瀬不二雄（ミネルヴァ書房）
「秋田蘭画の近代」今橋理子（東京大学出版会）
「小田野直武」小室千鶴子（郁朋社）
「風狂の空」城野　隆（祥伝社）
「青の憧憬」柴山芳隆（秋田文化出版）