東京都税理士会杉並支部所属
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有限会社 ドゥ・カンパニー
濱路義朗税理士事務所
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ここには、当サイトの代表である濱路義朗から、その時その時に感じたメッセージをお届けしています。
まあ、濱路の「独り言」と思ってください。 写真は、いつも机から見守ってくれる愛犬たちです。
中小企業の意義、役割の重要性については、平成22年に閣議決定された「中小企業憲章」においても「中小企業は、経済を牽引する力であり、社会の主役である。中小企業は、これまでも我が国の経済成長を担い、私たちの生活を豊かにし、また、地域コミュニティの担い手として、日本の経済社会とともに発展してきた。」とうたわれています。
しかしながら、3.11の東日本大震災の津波や原子力発電所の事故の被害で、未だ被災地の住民や企業のみならず我が国全体の経済にも悪影響を及ぼしております。
リーマンショック以後、中小企業の窮状に政府も多くの支援措置を施してまいりましたが、100%保証担保主義の融資により金融機関のガバナンスも働かず、中小企業も債務超過状態の解消努力を怠ってきた感は否めません。
政府の支援も「弱い企業を助ける」から「頑張る企業を応援する」施策に舵が切られ、平成24年8月30日に中小企業経営力強化支援法が施行されるに至りました。
中小企業経営力強化支援法では、中小企業の海外資金調達や経営者自らが「中小企業の会計に関する基本要領」等を利用した決算を組み、「経営計画」を策定して自社について説明できる「財務経営力」を付けていただくため、金融機関や専門家を経営革新等支援機関に認定し支援することとしています。
経営革新等支援機関に認定を受けた我々税理士も経営支援セミナーや経営者塾等を開催して、経営者の皆様方の「財務経営力」アップに寄与し、資金調達に支障をきたさない企業経営を可能にすることの一助になれば幸いと思っております。
先月、東京税理士会に「成年後見支援センター」が開設されました。
これまで、税金に関しては「納税者支援センター」を開設して相談にあたっていましたが、税理士の社会貢献・公益活動の一環として、この度「成年後見制度」についての取組窓口を開いたことになります。
「成年後見制度」は、病気や障害による判断能力が低下した人の人権擁護のために、「身上看(監)護や財産管理」をサポートする制度です。
それまでの「禁治産者制度」の問題点を改善すべく、平成11年の民法改正(平成12年4月1日施行)により、民法838条以降に規定されたもので、特に858条に本制度の精神が謳われております。
昨今、「成年後見制度」は少子高齢化社会や精神障害・知的障害の福祉を支える制度として注目されております。
登記件数も、平成12年度の3754件から平成21年度には2万4605件と総件数は16万2000件に達し、年々増加の傾向にあります。
成年後見人になるには資格は必要ありませんので、親族が後見人となる場合が多いのですが、ご本人の「身上看(監)護や財産管理」を行うため、専門知識を有する方になっていただくことも増加してきております。
専門家後見人としては、弁護士・司法書士・社会福祉士さんが選任されることが多かったのですが、これらの専門家受任者数が不足がちとなってきたため、自治体も民間後見人を要請するなどの取組を進めております。
そんな中、財産管理などの専門知識を有する我々税理士にも専門家後見人の要請が来るようになってまいりました。
税理士会では、以前より後見人を養成する活動を進めており、私も研修を受講してまいりましたが、毎回、新しい発見や知識を与えていただいております。
私は、今年1件の「法定後見人」を受任いたしましたが、守秘義務があり中々他人に相談できないことから、「成年後見支援センター」は大きな支えになると期待しております。
クライアントの中には、将来の事業承継や老後生活などの相談を受けることがありますが、そんな方には「遺言書」や「年金」などの話と、必ず「成年後見制度」の話をいたします。
次のような項目に該当する場合には、一度ご相談下さい。私も、相談員として「成年後見支援センター」でお待ちしております。
もちろん、直接 当事務所にご連絡下さっても結構です。
<自分や周りにこんな方がいらしたら成年後見制度をご検討下さい>
・時間や場所、人が誰かなどのもの忘れひどくなってきた。
・訪問販売員から高額な品物を訳わからず買わされてしまった。
・アパート経営で生計を立てているが高齢になり管理に不安を持っている。
・精神障害などを持った子供がいるが、自分に何かあったらと思うと不安になる。
・財産の処分をしたいが物忘れが激しくなり、自分の判断に自信が持てない。
・急に怒り出したり、道徳観が欠如しだした。
・一人暮らしのため、老後病気で倒れたりした時が不安。
今日は未だ梅雨が明けきらない6月30日、テレビを点けたら、「この歳になると、泣ける話(感動できるもの)を見たくなるなあ」と思い書かせていただきました。●泣けたドラマのNO.1は、ヨーロッパ選手権(スポーツは脚本のないドラマ)です。 世界の最高レベルのプレー、勝者はスペインでした。スペインのサッカーリーグ(リーガエスパニョーラ)には日本人選手も参加していますが、世界で一番攻撃的と言われながら、タイトルに遠かった国でした。時差はありながらライブで観戦して,何回もロスタイムでの逆転ドラマを見ることが出来き、眠気を覚まさせてもらいました。 最近は、どうも諦めが早く投げやりに妥協することが多いような気がしてましたが、22人の選手たちが最後まであきらめず戦う姿勢は、少し大袈裟ですが職業税理士の努力姿勢とダブるものがあるのではと感じたました。 ところで、手前味噌ですが 本年10月11日は 東京の税理士サッカー同好会とソウル税務士サッカーチームとの親善試合がソウルで行いれます。今年は中国チームも参戦(未定)とのことで、さらに国際的になるのではと思われます。私も参加しますので、よろしければ韓国旅行を兼ねて観戦していただければと存じます。●泣けたドラマのNO.2は、劇団四季のミュージカル「WIKID」です。 皆さんがよく知っている「オズの魔法使い」の裏バージョンを描いたミュージカルです。悪者とされてる魔女は、実はいい魔女だったと言うストーリーは単純なのだけど「何故、悪者魔女WIKIDが誕生したのか」そのストーリーと素晴らしい歌声に泣けたのですが、物事に2面性があると言うことを改めて感じさせられた劇でもありました。 世界の到る所で起きている紛争においても双方に正義があり互いに悪と呼び合っています。真実を知り判断する目を養いたいものです。「取引内容、条文の摘要関係などなどを見る目においても、重要な資質だなあ」とも感じた次第です。●泣けたドラマのNO.3は、テレビドラマ「CHANGE」です。 フジテレビの月九ドラマで、視聴されてる方も多くいらっしゃるでしょう。木村拓也扮する朝倉総理大臣とチーム朝倉による孤軍奮闘もあと何回かで最終回かと思うと名残おしいです。 孤軍とはいいましたが、国のトップの人間が国民の目線に立った為政者足らんとする姿勢に、本来の政治家を思い起こさせ周りを巻き込んでいく物語。名残惜しいとは言いましたが、最終回が楽しみでもあります。 月曜の9時を楽しみにしつつ、毎週、税理士は納税者の、社長は社員の、相手の目線に立つことの大切さを感じる1時間です。 税理士の周辺業務では電子申告や税務援助、公益的業務などなど様々な要求が持ち込まれますが、決して我々の仕事にマイナスにはならないと信じます。 厳しい世情にあって我々税理士も納税者の目線で税法を公正に解釈していきたいと思います。 泣ける話が見たいと言っておきながら、最後は仕事に絡んでしまう。この原稿を書きながら、つくづく業を感じる次第です。今度はインディージョーンズでも見て税理士業を考察しに行ってきます。
10月10日毎年恒例となった経営革新セミナーを開催せていただきました。大勢の方にご参加いただきまして誠にありがとうございました。セミナー前半は、特定社会保険労務士の本山恭子先生に「女性を活かす」と題して、労働力不足の現在において、女性を活かしていくため、社内規則の整備や労働環境作りについてご講演していただきました。忙しさにまぎれ、法律が変わったのも知らないで、昔の就業規則など使っていると、後で大変なことになるやもしれません。定期的に見直さないといけませんね。後半は、私が「社長の給料」と言うテーマでお話しさせていただきました。「社長の品格」という題にしようと思ったのですが、「品格」を語るほど徳を積んではいませんので、「給料」と言うテーマに落ち着きました。まず、ここ30年の主要指標の推移により、景気や価格動向などを一通り解説し、社長給料の実態についてお話しいたしました。新聞記事には、日産の平均役員報酬は約2億8千万円であり、黒字中小企業の平均社長給料は年収1,200万円とは、大変大きな開きがあるものです。と思っていたら、ゴールドマンサックスのロイド・ブランクフェイン氏の2006年報酬は、約63億6千万円だそうですから、雲を掴むような驚きです。もっとも米国人は高額報酬から、多額の寄付や献金を行うようですし、それがステータスとなる風土があるので、そこも日本とはだいぶ違うようです。取締役の報酬は、会社法により定款あるいは株主総会で決めることになっていますが、何を基準に金額が決まるのでしょうか?大きな経営責任の対価として、労働災害補償・債務保証の保証料としてなど、はたまた将来の投資(増資のための)準備などなど考慮して決めるわけですが、結局「会社利益:社長報酬」に対する考え方は、自分の事業に対する方向性や考え方(経営理念・経営戦略・経営計画)、規模によって最も適した方法を選択するのが好ましいといえます。そこで、その原資となる利益が出なくては話になりません。会社利益を考える上で重要な「変動損益計算」についても説明いたしました。また、中小企業の場合には、節税などを考慮して社長給料を決めることが多いので、昨年、改正された法人税における役員報酬の取り扱いについても合せてご説明いたしました。今後20年間の世界的潮流を見据えると、危機的な状況が予想されますが、日本人には革新に富んだ高いポテンシャルが存在します。社長は苦しい時代と言わず給料(利益)を自ら創出することに挑戦し、経営革新をしていただきたいのです。そのために、国もインフラの整備をしたり、「中小企業新事業活動促進法」によりチャレンジ企業を支援しております。まずは、自社の現況を分析把握し、理念に基づいた経営戦略を構築し、中長期の経営計画を策定しましょう。絵にかいた餅にならないよう、実践-検証-対策-計画見直しのサイクルを実施することが重要です。当事務所も、計画の策定や対策検討等のお手伝いもさせていただきますし、サポートする士業グループの支援ネットもございます。ぜひ、一度ご相談いただければと思います。名刺交換会として行った「一縁会」でも、多くの方が新たな縁を結ばれたことを心より喜んでおります。 来年もまた、大勢の方に来ていただけるよう一層の研鑽に励む所存です。 参加者の皆様へ感謝申し上げます。
皆様、あけましておめでとうございます。電子申告強化年とでももうしましょうか、あっちを向いてもこっちを向いても電子申告の話ばかりですが、税理士としては平成19年税制改正についても気になるところです。
留保金課税の廃止が盛られ、喜ばしいと思うと同時に中小企業事業促進法の承認メリットが薄くなる気がしておりました。
新春において、龍角散の社長であります藤井隆太氏の講演を拝聴する機会を与えていただき感謝申し上げるとともに、経営革新の重要性を改めて考えさせていただく時間となりました。
私にとって、龍角散といえば先代社長の藤井康雄氏のイメージが強く、税理士になりたてのころその講演やテープを何度か聴くことがあり、会社造り人材育成について感銘を覚えたことを思い出しました。
今回の隆太氏(龍角散なのに何故、龍太にしなかったのかな?)の講演演題は「伝統に感謝し革新と進化を」と言うことで、大まかには三部構成となっておりました。
第一部:龍角散の事業創造
創業220年の歴史を振り返り、現在のマーケット分析、競合との比較、龍角散の研究・開発・製造技術の高さなどの解説をIRさながらにお話いただきました。
そこには我々が勉強してきたSWOT分析など様々な手法による、会社の強みを活かした努力と研究を伺う事ができました。
手軽で安心して使える医薬品のイメージを植えつけたあの名コピー「ゴホンといえば龍角散」には、そうした伝統に裏づけされたものであったということです。
第二部:龍角散の顧客満足
ロングセラー商品は世の中に沢山ありますが、人気商品のみでその企業が生き残ってきたのではありません。
微妙なマイナーチェンジがあったりしてマーケットニーズに対応してきたのですが、龍角散の場合、培った技術やマーケティングにより新たな商品を開発し、その相乗効果により龍角散をロングセラー商品に押し上げてきました。
講演では「クララ」「トローチ」「黒箱パッケージ」「ジェネリック」「嚥下補助ゼリー」などについて、その開発コンセプト・商品化までの苦労についてお話いただきました。
特に「嚥下補助ゼリー」については、社内の反対を押し切っての開発や、社長自らその有効性について実体験された画像には、「トップの決断・身体を張ったトップセールス」と感動いたしました。
龍角散における商品開発方針は①真似せず真似されず②企業の歴史は進化の歴史③全ては社会貢献のために、だそうです。
第三部:龍角散のあくなき探究
前述いたしましたように龍角散における経営革新は、伝統に受継がれたその精神ではなかったかと思います。
「創業社長は偉大、2代目は維持でアップアップ、3代目は食い潰し」なんてことは龍角散には無用の話でした。
常に「当社は社会のどういうことに役立っているのか」と言う先達からの自問が、現状に甘えず経営革新を実践できたのではと思います。
藤井家の家訓は「①余計なお金を持つな②お金は人様のために使え③仕事はお客様のために使え」だそうです。
折りしも、同じ藤井姓・同じ同族経営の「不二家」があんなことになって、この差については肝に銘じて我々税理士も法令順守の重要性を一層認識させられました。
皆様には「あせらず急がず確実に一歩一歩KFSや電子申告の実践」が皆様の経営革新につながるものと信じております。
最後になりましたが、本年も皆様のご健勝ご繁栄を祈念して研修報告とさせていただきます。