決算書の重要ポイント

決算書の重要なポイント

1、貸借対照表の重視

決算書は「貸借対照表と損益計算書」のことを言います。

「貸借対照表」は一定時点(決算日)の財産から債務を差し引いた純資産を表示したもので、会社が出発してから現在までの財務(金回り)状態を表現しています。

「損益計算書」は、一定期間(通常は1年間)の売り上げと経費を差し引いた収支(儲け)をグロス表示したものでです。

フルマラソンに例えると42.195キロメートルを目指して走っている一定区間のタイムを表現したものが損益計算書で、これに対してスタートから現時点まで走りこんできた選手のコンデションを表現したものが貸借対照表といえるでしょう。

税務では一定期間の損益を厳格に把握してこれをベースに税金を計算し、納税すればよいとする、損益計算書重視の考え方をいたします。

しかし、金融機関は、スタート地点からここまで走りこんできた選手の現時点のコンディションを評価することの方をはるかに重要と考えています。

これは経営者の目線と同様に感じられます。毎年、毎年の損益に一喜一憂するのではなく、現状の会社の健康状態を診断することの方がはるかに重要と考えるからです。

つまり金融機関にとっても、経営者にとっても損益計算書より貸借対照表がはるかに重要な決算書なのです。


貸借対照表で重視する勘定科目

1、現金及び預金(現在の安全性、将来の収益性)

2、純資産(過去の収益性)

 1、現預金は、貸借対照表の左上にあります。金額はその時点のお金の残高です。会社はお金が無くなれば退場です。

会社は継続を使命としています。ですから最も大事な情報といえます。

では、お金はいくらあればよいのでしょうか?金融機関は月商の3ヶ月あれば良と判断します。この意味は、売り上げがゼロであっても3ヶ月は持ちこたえることができるという、事業の強靭性を表すからです。

しかし、世の中には不測の事態が発生します。会社自体にも又、社会においてもです。10年に一度はそのような不測の事態が生じるのは私たちの経験から感じ取ることもできます。

東日本大震災、能登半島地震やコロナ等、枚挙にいとまがないほどです。だからお金は多ければ多いほど良いのですが

しかし、お金はお金を生みません。お金を運用し収益を継続的に生まなければ会社経営の意味がないからです。

私達、コンサルタントの立場から言うと、月商の6ヶ月、つまり年間売り上げの半分に相当する現金預金を常時保持するようにバランスを取りながら経営をしてくださいとお願いしています。