国際政治コラム2025一話

トランプ大統領 国連総会の演説要旨

以下は、2025年9月23日にドナルド・トランプ米大統領が国連総会(第80回総会)で行った演説の要旨(日本語訳付き)です。原文すべてではなく、主要論点のまとめた代表的な発言の日本語訳です。


演説の主なテーマと論点

トランプ大統領の演説は、おおよそ以下のようなテーマを中心に構成されていました:

  1. 国連および多国間主義への批判

    • 国連が有効に機能しておらず、戦争を止めるどころか「ただの書簡を出すだけ」と非難。(無能な国際干渉主義を批判)

    • 自国主権と国家の優先を再主張し、グローバリズムに反対する姿勢を強調。(各国に自国民ファーストを主張)

    • 過去に国連本部再建案を出した経験を引き合いに、「(国連は)本来の可能性に全く近づいていない」と語った。 

  2. 移民・国境管理

    • バイデン政権の不法移民の流入を強く批判。「国境を開放する実験は大失敗」「あなたたちの国々(EU諸国)は地獄へ向かっている」と強い言葉を投げかけた。

    • 国連の支援金を、不法移民の渡航資金になる形で使われていると批判(例:2024年に国連が不法移民支援に3億7200万ドルを使ったと発言) 

  3. 気候変動と再生可能エネルギーへの批判

    • 気候変動を「最大の詐欺(con job)」、再生可能エネルギー(風力、ソーラーなど)を「冗談(joke)」と一蹴。 

    • グリーン政策は中国を利するだけで、先進国を弱体化させると警鐘を鳴らした。

  4. 国際紛争・中東・ロシア・イラン政策

    • 戦争終結や和平仲介を自らの実績として挙げ、「7つの戦争を終結させた」と語った。

    • イランの核施設への空爆を支持し、それを和平交渉の材料として使ったと主張。

    • パレスチナ国家承認に反対し、「それはハマスへの報酬になってしまう」と警告。

    • ロシアに対しては制裁や関税の可能性を再度示唆。「欧州諸国がロシア産エネルギーを買うのは自ら戦費を払っているようなものだ」と批判。主権・国家優先の宣言

    • 「アメリカはアメリカ国民のものだ」「各国は自国民を守る姿勢を取るべきだ」と強調。

    • 国連は大きな可能性を持つが、それをまったく活かしていない、として再構築を促す姿勢。                        2025.10.12